【無料】第0章 前置き

【DTM初心者向け1】メロディーの記録

chord-a-melody

本サイトでは、コード付けのために、DAWの使用をおすすめしています。

作曲家<br>わたなべ
作曲家
わたなべ

DAWは、ディーエーダブリューやダウと読みます。

DAWは、PC・スマホなどの、電子機器で曲作りをするためのソフトウェアです。

DAWは、メロディーやコードを目で見られるので、とっても便利なのです。

メロディーを目で見て把握すれば、よりコード付けがしやすくなりますし、あてずっぽうではなく、自分で考えて、オシャレなコード付けができるようになります。

メロディー記録のために、DAWを使ってみましょう!

すでにDAWを使っている場合は、第1章 その1「コードってなに?」に進みましょう。

メロディーの記録

作曲家<br>わたなべ
作曲家
わたなべ

そもそも!
どうしてメロディーを記録する必要があるのでしょう?

メロディーを記録し、目で見るメリット

メロディーを記録し、目で見ることのメリットは、2つあります。

  1. メロディーを確定できる。
  2. メロディーを考察できる。

詳しく見ていきましょう。

①メロディーを確定できる

口でメロディーを作っただけでは、

歌うたびに
音の高さ・長さが変わる方

が実は多いです。

既にギターやピアノで曲を作り、弾き語りしているような方は、特に要注意です。

どうしてそうなってしまうかというと、口でメロディーを作っただけでは、メロディーを確定させることが難しいからです。

作曲家<br>わたなべ
作曲家
わたなべ

その時の気分で、メロディーが変わったり、長く歌ってみたり……。

あ、小節が増えたりすることもあったかも!?

メロディーを記録して、目で見られる状態にすれば、メロディー(高低の流れ・各音符の長さ)を確定させることになります。

曲作りは、確定の作業とも言えるのです。

②メロディーを考察できる

メロディーを目で見られる状態にすると、メロディーの考察がしやすくなります。

  1. 声域に合っているか確認
  2. メロディーのキー確定
  3. コード付けの判断材料

①声域に合っているかどうかの判断。実は、曲作りあるあるなのですが、曲作りの際、小声・裏声で曲を作っていると、いつの間にか自分が歌えないほど高いメロディーを作ってしまうことがあります。

メロディーを目で見ると、自分の声域に収まっているかどうか、ひと目で分かりますから、歌えるかどうかの判断がすぐできます。 歌えなくても、最適なキーにすぐに移調できますね。

↑の場合、最高音がC4です。歌える限界のG#3まで全体的に半音4つ分下げて移調すると、今度は最低音がB1となるため、低くて歌えなくなります。

 

つまり、歌のメロディーとしては使えないメロディーなので、メロディーを変更する必要がありそうですね。

 

自分の声域を、音高で把握しておくのも大事です!

また、コード付けにおいて重要な②キーの確定も、見ることによって判断しやすくなります。(*キーは、第1章で解説!)

③コード付けの判断材料メロディーを目で見れば、コード付けが捗ります。 闇雲にコードを付けるのではなく、意図を持ってコード付けできるので、自分で曲を完成させたという充実感も得られます。

メロディー記録の3つの方法

メロディーの記録は、主に3つの方法があります。

①楽譜②打ち込み:電子機器(パソコン・タブレット・スマホ)③録音

①楽譜は、訓練すれば読めるようになりますが、演奏しないと実際の音が聞けません。

また、③録音は、メロディーを聞いて確認することはできますが、目で確認できません。

本記事では、音楽初心者でも比較的楽な「②電子機器に打ち込む」に重点をおいて話を進めます。

いつも楽譜を使っている方も、この機会に打ち込みに挑戦してみませんか?

電子機器に打ち込むメリット

DTMとDAWとは?

電子機器に、メロディーやコード・伴奏などを打ち込む行為を、DTM(デスクトップミュージック・ディーティーエム)と言います。

楽譜は、読んで演奏するのも、思いついたメロディーを記すのも、初心者にはかなり難しいです。

一方、DTMでは、打ち込む際に音が鳴りますし、打ち込んだ楽曲は再生ボタンを押すと勝手に演奏してくれます。電子機器が入出力を補助してくれるので、大変助かるのです。

電子機器で楽曲を打ち込むためのソフトウェアを、DAW:ディーエーダブリュー・ダウと呼びます。デジタルオーディオワークステーションの略で、私はダウと呼んでいます。

おさらいです。

  • DTM:電子機器に楽曲を打ち込む行為
  • DAW:打ち込むためのソフトウェア
DAWにできること

DAWは、音声に関する様々な作業ができます。

  • MIDI(ミディ)入力:パソコン上に音符を記録する。
  • Audio録音:オーディオインターフェースという機械で、パソコンとマイクを繋げて、生音を収録する。
  • Audio編集:生音の音量や長さを変更したり、エフェクトをかけたりする。
  • ミックス:音を混ぜる。
  • マスタリング:配信したり、納品したりするために、音を整える。

パソコン用のDAWを使うメリット

パソコン用のDAWは、楽器ごとのパートを重ねて表示できるものがほとんどです。

そのため、

メロディーとコードを
同時に表示できるのです。

メロディーとコードを
同時に表示できるのです。

これは、コード付けや編曲において大変便利な機能です。

私が使っているDAW:Studio One Pro(スタジオワンプロ)は、画面上方でコードの管理ができるのも便利です。

また、入力したコードをドラッグするだけで、ノート(音符)の入力をしてくれたり、スケールやコードの表示を補助してくれたりもします。

初心者にとってはもちろん、上級者にとっても、便利な機能がたくさんつまっています。DAWを使いこなせるようになれば、心強い味方になります。

本サイトにおいては、Studio One Pro(→日本代理店サイト)という有料ソフトの画面で説明を進めていきますが、既に他のDAWを使っている方は、そのDAWで読み進めて大丈夫です。

完全無料で進めていく場合、

  • WindowsDomino(MIDIシーケンサー)
  • Mac:GarageBand

が、おすすめです。

作曲家<br>わたなべ
作曲家
わたなべ

Dominoは、音声素材を扱えませんが、MIDI操作(パソコン上に音符を記録する)ことに関しては、必要十分です。

●有料で進める場合
  • 【録音して生録音したい場合】
    • オーディオインターフェースという、パソコンとマイクなどの外部音声のやりとりを行う機器を買うと、無料のDAWが付いてきます。「Cubase AI・Ableton Live Lite」などの無料DAWを使い、本格的にDAWを使った制作をすると決めた段階で、有料DAWにアップグレードするのがおすすめです。
  • 【生音を一切使わない場合】
    • 本サイトで使っているStudio One Proは、現在1ヶ月の無料期間(画面下部)があります。無料版はありませんが、操作性・視認性は、ずば抜けていると感じます。また、完全版が他のDAWに比べると比較的安く、一通りの音源(音を出すためのソフト)が揃うため、おすすめです。(ちなみに、オーディオインターフェースを後で買うと、当然生音の扱いもできるようになります。)

スマホ・タブレットのDAW

スマホやタブレットのDAWにも触れておきましょう。

iOS・iPadの有名なDAWであるGarageBand(無料)では、別トラックを重ねて表示することができません。

指での操作になりますので、精密な操作がしにくかったりと、タブレット・スマホ用のDAWでは、どうしてもパソコン用のDAWの使い勝手には及ばないのが現状です。

それでもメロディーの記録ができるだけでも十分便利なので、さすがにPCは買えない……という方は、活用してみて下さい。

無料のソフトを幾つかご紹介します。

また、iPadで使えるNotionというアプリは、無料で使える楽譜ソフトです。楽譜で打ち込みたい方にはおすすめできます。

まとめ

以上、メロディーを記録できるメリットが分かって頂けたと思います。

作曲家<br>わたなべ
作曲家
わたなべ

自分のメロディーを目で見ると、思わぬ発見もあると思いますよ!

次の記事では、実際にメロディー・ピアノ伴奏を、打ち込んでみます。
音が出たら、感動しますよ~!

次の記事はこちら
【DTM初心者向け2】メロディー・伴奏の入力
【DTM初心者向け2】メロディー・伴奏の入力

いったんDTM・DAWはおいていて、コードについて学びたい方は、第1章に進みましょう!

次の記事はこちら
その1.コードってなに?
その1.コードってなに?
🏡作曲ひろばOnlineで学ぼう! 仲間と交流しよう!
  • 🎵 Discordでつながる 作曲学習コミュニティ! 
  • 📝 今日の学びをシェアして、仲間と成長!
  • 🔍️ 音楽トークや気軽な雑談も! 自作曲も発表OK!
  • 🤝 一緒にあたたかなコミュニティを作りませんか?
プロフィール
渡部絢也
渡部絢也
作編曲家・シンガーソングライター
「地方にいながら、音楽でご飯を食べる」で早15年。東北秋田で田舎生活しながら、音楽にいそしむ。ミュージカル等の舞台音楽、CM音楽・ファミリー向け楽曲を手掛ける。

歌詞が伝わる歌を作るのが得意。

・音楽制作依頼(舞台音楽・CM楽曲等)
・ブログ運営(音楽理論&プラグイン解説)
・教材販売
・ファミリー向けの作品づくり
記事URLをコピーしました