その８.キーの探し方
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メロディーにコードを付ける方法
その５．代理コード
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前の記事では、コード機能を学び、既存のコード進行を分析できるようになりましたね。
コード付けでは、様々なバリエーションの進行を作れるようになる必要があります。
そのために、学ぶのが代理コードです！
この記事では、コードの入れ替えを学びます！
もくじ
代理コードとは
機能が同じコード同士は、入れ替えることができます。
例えば、
- トニック（T）：C↔Am↔Em↔C/E
- ドミナント（D）：G↔Bm(♭5)↔G/B
- サブドミナント（SD）：F↔Dm
このように入れ替えられるコードのことを、代理コードと言います。
例えば、「Key=Cにおいて、コードCの代理コードとしてAmを使う。」と言った具合に使います。
- 狭義の意味の代理コード
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Ⅰ・Ⅳ・Ⅴ（C・F・G）を主要三和音：スリーコードと言います。
そのスリーコードの代わりになるコードとして、Ⅰ・Ⅳ・Ⅴ以外のコードを代理コードと言うのが狭義の意味です。
本サイトにおいては、代理コード＝入れ替えられるコードとして、もう少し広く捉え、「コードAmの代理コードとして、コードCに変えた。」という使い方もします。
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ダイアトニックコードの入れ替え
それでは、既にあるコード進行を、代理コードを使って違うコード進行に変化させてみます。
Key=Cの進行です。
代理コードは各機能に複数ありますから、答えは一つではありません。
それでは、例としてやってみます。
このように、同じ機能のコードは、入れ替えられるわけですね。
- 打ち込み内容はこちら。
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ダイアトニックセブンスコードの入れ替え
それでは次の例では、ダイアトニックセブンスコードも使いながら入れ替えをしてみます。
元のコード進行がこちら。
●ダイアトニックセブンスコードは、五度圏表の場所で覚えるのがオススメ。
- 左上２つ → M7：メジャーセブンスコード
- 右上１つ → 7：セブンスコード
- 中段３つ → m7：マイナーセブンス
- 下段１つ → m7(♭5)：マイナーセブンスフラットファイブ
それでは、例として３パターンほど作ってみます。
ダイアトニックセブンスコードへの入替例１
- 例１：打ち込み内容はこちら
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ダイアトニックセブンスコードへの入替例２
- 例２：打ち込み内容はこちら
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ダイアトニックセブンスコードへの入替例３
- 例３：打ち込み内容はこちら
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入れ替えのまとめ
このように、機能が同じコードは入れ替えることができます。
代理コードに入れ替えるだけで、こんなにもバリエーション豊かにできるのです。
中には、ボイシングの関係でしっくり来ない場合もあると思います。そういった場合には、構成音の工夫をしてみましょう。
工夫の方法は、色々あります。例えば……
- omit5（P5：完全五度を省略）にする。
- R or P5を、７度の音に変えてみる。
- ７度の音を使わずに、三和音にする。
練習問題：代理コードと入れ替えてみよう。
それでは、あなたも代理コードの入れ替えにチャレンジしてみましょう！
【練習問題１】Key=C
次の進行のコードを入れ替えて、２パターン作ってみましょう。
実際に打ち込んでみることをおすすめします。
正解例は次の通りです。
- 正解例１
２小節目をG/Bにしたことで、１～３小節目の最低音が「C→B→A」と、スケール順に下降するようになりました。なだらかな変化になり、聴きやすくなる効果があります。
３小節目のAm7は注目で、P5（完全五度）をm7（短七度）に変更しています。結果として構成音にm7（短七度）：G（ソ）が２つ入っています。
ぜひ、E（ミ）を入れた状態と聴き比べて欲しいのですが、野暮ったさが抜け、静けさと開放感を感じる響きに変わっています。
３小節目：P5（完全五度）がない状態 ３小節目：P5（完全五度）がある状態 少しの差ではありますが、こうした積み重ねが最終的な音に繋がります。
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- 正解例２
１小節目にⅠ/Ⅲ：C/Eがあると、少し切ない印象からコード進行が始まるのが分かりますね。
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【練習問題２】Key=D
次の進行のコードを入れ替えて、２パターン作ってみましょう。
正解例は次の通り
- 正解例３
４小節目のF#m7は、Ⅲm7です。
Ⅲm7はトニックですが、解決した感じが少ないので、まだ進行が続きそうな雰囲気がありますね。その特徴を活かすことで、クールな印象を与えています。
ボイシングは少し工夫をしてみました。
１小節目のGmaj7が窮屈な印象だったので、P5（完全五度）：D（レ）の音をオクターブ下げて、オープンボイシング（１オクターブ以上離れたボイシング）にしています。
そのため、開放感がありつつ、どっしりとした印象の響きになりました。
続く２小節目は、省略した方が響きの密度が合うように感じたため、省略しています。
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- 正解例４
２小節目のDmaj7が、少しひねった印象を与えていますね。
また、３→４小節目の偽終止（Ⅴ7→Ⅵm7の動き）が、切なさを演出しています。
偽終止、覚えていますか？
前の記事で解説しましたが、Ⅴ→Ⅰに行くと見せかけて、Ⅴ→Ⅵmに向かう切なさ感じる進行のことです。
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まとめ
以上が、代理コードの解説でした。
コード進行のバリエーションが一気に増えましたね！！
代理コードを使えば、既存のコード進行を自由に変更して、新たな進行を作れます。
続く記事では、カデンツを学び、コード進行を自由に作れるようになることを目指します。
次の記事はこちら
その６．カデンツ：コード進行の続きを作ろう。
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プロフィール
「地方にいながら、音楽でご飯を食べる」で早15年。東北秋田で田舎生活しながら、音楽にいそしむ。ミュージカル等の舞台音楽、CM音楽・ファミリー向け楽曲を手掛ける。
歌詞が伝わる歌を作るのが得意。
・音楽制作依頼（舞台音楽・CM楽曲等）
・ブログ運営（音楽理論＆プラグイン解説）
・教材販売
・ファミリー向けの作品づくり
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