【DTM初心者向け2】メロディー・伴奏の入力

DTMでは、楽曲のデータを入力することを打ち込みといいます。
打ち込みは、最初のハードルが一番高いです。
なぜなら最初は、慣れない用語や分からない操作方法だらけだからです。
打ち込みは、最初のハードルが一番高いです。なぜなら最初は、慣れない用語や分からない操作方法だらけだからです。
本記事では、DAW導入後に、メロディー・伴奏を打ち込みできるまでを詳しく解説します。
- 【有料DAWの場合】Studio One
- 【無料で進める場合】Domino
で、話を進めます。

ゆっくり・焦らず、同じように真似をして下さいね。
そうすれば、必ず打ち込みの入口まで到達できますよ!
【有料DAW】Studio One Proの場合
Studio Oneインストール後の操作
それではインストール後の手順を、順を追って進めていきます。
購入・インストールについては、日本代理店サイトからご覧ください。
1️⃣楽器のトラックを立ち上げる
まず、楽器を立ち上げるまでを説明します。
ファイルの作成
まず、新規ファイルを作ります。
テンプレートから「レコーディングとミックス」を選択します。

名前に曲名を入れて、保存するフォルダを選択し、OKボタンを押します。
すると、何も入力されていない画面が立ち上がります。
音源をダウンロードする
早速、楽器の音を鳴らしたいのですが、最初インストールした状態では、音が鳴る元となる音源データが入っていません。
まずは音源をインストールしましょう。
画面上部の「Studio One→Studio Oneインストール…」を選択します。
すると、次のような画面が出てきます。

「利用可能なダウンロード」から、様々なファイルをインストールできるはずです。
全部インストールするのが、何も考えなくて楽です。PCの容量が不安な場合は、Presenceという音が出るためのソフトやループファイルをインストールしましょう。
メロディー楽器を立ち上げる
音源データをダウンロードできたら、メロディーとコードを打ち込むために、メロディー楽器とピアノを立ち上げてみましょう。
Studio Oneに収録されているPresenceという音源を使ってみます。
- 右側にあるブラウズの表示を、上部のタブからインストゥルメントに変更します。
- Presonusを探します。
- 音源Presenceを探します。
- Presenceをドラッグ&ドロップして、左側の灰色の部分に持っていきます。
Presenceが立ち上がるので、メロディー楽器を選びます。
何でもよいのですが、ここではSax(サックス)を選んでみます。女性用のメロディーならAlto Sax Fullを、男性用のメロディーならTenor Sax Fullを選びます。
これで、画面上の鍵盤をクリックすると、既にサックスの音が鳴るようになっているはずです。
トラックの名前・カラーの変更
さて、サックスを読み込みました。
こうした読み込んだ音源のことを、トラック(インストゥルメントトラック)と言います。
実際に打ち込む前に、トラックの名前・カラーの変更をして、今後の作業がしやすいようにします。

今後トラックが増えていくと、どのトラックが何の音だか分からなくなることがありますから、名前付け・カラーの変更は癖にするようにしましょう。

カラーは、楽器のジャンルごとに変更すると分かりやすくなります。
私の場合は、
Vo | ギター | ベース | ドラム |
ピアノ | 木管 楽器 | 金管 楽器 | パッド 弦楽器 |
SE (効果音) | その他 |
多少被っている色もありますが、色を見た瞬間に、どの系統のトラックか分かるようにしています。
音源画面の表示・非表示
さて。
立ち上げた音源の画面が邪魔な場合は、右端にある×ボタンを押して消します。

再度表示するには、トラックの名前の右にある鍵盤ボタンを押します。
ピアノも立ち上げる
さて。
次は、コード付けのために、ピアノを立ち上げましょう。
先程と同じようにPresenceを立ち上げ、Acoustic Piano – Fullを選択し、名前とカラーを変更します。
2️⃣イベントの作成&サイズ変更
楽器のトラックを立ち上げたので、次はメロディーの入れ物であるイベントを作成します。
イベントの作成
イベントは、ノート(音符)を入力するための入れ物のことです。
まずはやってみましょう。
画面上部で矢印ツールを選択し(ショートカットキー:1でもOK。)、トラックの2小節目の空いてるスペースでダブルクリックします。

画面の拡大&縮小
画面が、少し拡大されすぎて見ずらいので、拡大&縮小で画面を見やすくしてみます。

実際に操作して、少し慣れてみましょう。
今後「拡大・縮小」はたくさん行います。
キーボードショートカットを覚えると、とっても楽になりますよ。
イベントサイズの変更
さぁ、それではイベントに戻ります。
今は、1小節分の大きさしかないので、イベントのサイズを大きくしてみます。
- ドラッグしてSax・Pianoの2つのイベントを同時に選択します。
- 右端をドラッグ&ドロップして、画面右の方に長く伸ばします。

これで、長い小節打ち込めるようになりました。
3️⃣メロディーを打ち込む
イベントを作れたので、実際にメロディーを打ち込んでみましょう。
メロディーの打ち込みには、ピアノロールを使います。
ピアノロールは、効率的に打ち込むための、ピアノを横向きにした画面です。

ピアノロールを開き、見やすく設定
ピアノロールの開き方です。こちらも複数の開き方があります。
- イベントをダブルクリックする。
- イベントを選択した状態で、右下から「編集」をクリックする。
- イベントを選択した状態で、キーボードの「F2」を押す。

どの操作でも構いませんが、③キーボード操作「F2」に徐々に慣れていくのが良いと思います。
さて。
以下のように、ピアノロール画面が出てきたでしょうか?

画面が小さく見にくいですね。
大きな画面で作業するために、設定してみましょう。
ピアノロールを大きく表示する
ピアノロールを大きく表示するには、いくつかの作業が必要です。

これで、大きなピアノロールで打ち込みしながら、再生・停止ボタンが見えますね。
ペイントツールの選択
それでは、実際に音を打ち込むために、ペイントツールを選択します。
ペイントツールの選択方法は3種類あります。
- マウスで選択
- ホイールクリック後に、ツール一覧から選択
- キーボードショートカット「3」

ペイントツールを選択したら、好きな所にノート(音符)を置いて、音を出せます。
ちなみに、「1」矢印ツールを使った状態で、ダブルクリックしてもノートを打ち込めます。
試しに、色々とノートを置いてみて下さい。
ノートの消し方
今度はノートを消してみましょう。
ここでは3つのやり方をそれぞれ試してみて下さい。
- アンドゥ・リドゥ(元に戻す・取り消す):Ctrl+Z・Ctrl+Shift+Z
- 消しゴムツールでクリック
- 矢印ツールでノートを選択後、キーボード「delete」か「右クリック → 削除」

私自身は③の方法を使うのがほとんどで、消しゴムツールは全く使いません。(ポチポチノートをクリックするのが時間がかかるので。)
③ノート選択後に消すメリットは、後からCtrl+Z(アンドゥ)でさかのぼって、消したノートを復活させられることです。
クオンタイズ・スナップの設定
楽に打ち込むコツは、音符の長さ・スナップの設定です。
例えば、八分音符ベースでメロディーを作る際には、クオンタイズから1/8を選択します。
クオンタイズで設定したことで、基準の音の長さが八分音符に変わりました。
また、スナップ(キーボードショートカット「N」)で、クオンタイズされた分割線(グリッド)に、ノートがくっつくようになります。
メロディーを打ち込む
それでは、2小節目から「CDEFGABC(ドレミファソラシド)」と、打ち込んでみましょう。
ちなみに、先に声の音域(声域)の話をすると、
- 男性の声域:C2~G3くらい
- 女性の声域:G2~C4くらい
を目安にすると良いです。
お好みの高さから、「CDEFGABC」と打ち込んでみて下さい。
打ち込んだ音を再生する
それでは、打ち込んだ音を再生して聞いてみましょう!
- 矢印ツールを選択(マウス選択 or キーボード「1」)します。
- 黒い帯上の2小節目の前あたりをクリックして、再生位置を決めます。
- 再生ボタン▶か、キーボードの「スペースキー」を押して再生します。
同じような音が鳴りましたか?
再生を止める時は、停止ボタン■か、「スペースキー」を押します。
4️⃣ピアノも重ねて打ち込む。
それでは、いよいよコード付けです。
先程のサックスの「CDEFGABC」のメロディーにコードをつけてみましょう。
ピアノロール上で、トラックを切り替える。
サックスのピアノロール画面から、ピアノに切り替える場合の操作です。
- トラックリストボタンを開く
- ピアノをクリック
ピアノとサックスを同時に表示させる
トラックリストから、サックスの横にある●をクリックすることで、サックスの打ち込み内容を確認しながら、ピアノを打ち込めます。
ピアノでコードを打ち込む
それでは、ピアノでコードを打ち込みます。
次のように打ち込んでみましょう。
同じように聞こえましたか?
おめでとうございます! コードCを打ち込めました!
ファイルを保存(セーブ)する。
ここまで作業したら、一旦ファイルを保存(セーブ)しておきましょう。
ショートカット「Ctrl + S」を押しましょう。
5️⃣ファイルをエクスポートする。
完成した楽曲をmp3・wavファイルなどで作成することを、エクスポートと言います。
エクスポートしたファイルを、Dropboxなどのクラウドソフトウェアに保存すれば、スマホなどでも再生できますよ。
エクスポートの方法も様々ありますが、ここでは2種類ご紹介します。
方法1:ループ範囲を設定してエクスポートする方法
- ループの範囲を設定する。
- 「Ctrl + E」でエクスポート画面を出す。
- 設定して、OK。
まずは、ループの範囲を設定します。
ループの設定ができたら、「Ctrl+E」を押します。

設定後、OKを押すとファイルがエクスポートされ、mp3ファイルが作成されます。
方法2:マーカーを設定してエクスポートする方法
Studio Oneには、曲のセクションを分かりやすくするためのマーカーという機能があります。
ピアノロール画面を閉じるため、右上の×を押すか、「F2」キーを押します。
まず、マーカーレーンを表示させましょう。
そして、曲のスタート・エンドの場所を設定します。
マーカーの設定ができたら、「Ctrl+E」を押します。

お疲れさまでした!
6️⃣テンプレートを作る。
テンプレートを使うと、今後、サックス・ピアノが立ち上がった状態で新規ファイルを立ち上げられます。
まず、イベントを消して、プロジェクトをまっさらな状態にします。(*すぐに打ち込めるように、空のイベントを作っておいてもOK。)
すると、新規ファイルを立ち上げる時に、テンプレートが表示されるようになります。

これで、今後すぐに学習できるようになりますね!
Studio Oneのおすすめの設定・操作方法
本格的にStudio Oneを使っていく方に、おすすめの設定・操作方法を説明します。
空きスペースでのクリック移動
劇的に操作が改善される設定をご紹介します。
停止時にスタートに戻る
再生・停止は、キーボードのスペースボタンから行うのが楽です。
停止した際に、停止した場所で止まるよりも、再生を開始した地点に戻ってくれたほうが、打ち込み中には楽なことが多いです。
「停止時にスタートに戻る」をチェックしましょう。
おすすめのショートカットキー
- 本格的に覚えたい方はぜひ。
-
赤字は、特に重要なもの。
再生
- 再生&停止:スペースキー
- 録音(MIDIキーボードで入力・Audio録音時に使う):*
- メトロノーム(クリック音)の切り替え:c
- 再生時にループさせるか否か:/
- ループ範囲(始点終点)の設定:ルーラー上で、Ctrl+左クリック・Alt+左クリック
ファイル関連
- ファイルの保存:Ctrl+S
- ミックスダウンをエクスポート(出来たファイルを吐き出す):Ctrl+E
画面の見え方
- 画面の横拡大・縮小:E・W
- 画面の縦拡大・縮小:Shift+E・Shift+W
- 画面の追従(再生中に画面が自動で追従するようにする):F
打ち込み関連
- アンドゥ&リドゥ(やり直す・取り消す):Ctrl+Z・Ctrl+Shift+Z
- 切り取り&コピー&ペースト:Ctrl+X・Ctrl+C・Ctrl+V
- 選択したものをすぐにコピー:D
- スナップを切り替え(グリッドに合わせて打ち込むか否か):N
- ノートの長さを変更:ノートの端をドラッグする際にShiftを押すと、スナップが効いている時はスナップオフに、スナップオフの時はスナップが効くようになります。
- クオンタイズ(グリッドに合っていないノートをグリッドに合わせる):Q
- クオンタイズ50%:Alt+Q
オーディオイベント
- クロスフェード(オーディオファイルを重ねた時に、スムーズに音量変化させる。):X
MIDIイベント
- イベントの結合(MIDIイベントをくっつける):G
- 独自のショートカットキー
-
Studio Oneは、ショートカットキーを自分好みにカスタマイズできます。
「Studio One→キーボードショートカット」から、変更できます。
主に、ピアノロール上での打ち込み速度上昇のためのものなので、慣れてきてから変更してもOKです。
最初から登録されているショートカットキーを変更して、私独自に使いやすくしている項目を紹介します。
- クオンタイズ1/32:Shift+1
- クオンタイズ1/16:Shift+2
- クオンタイズ1/8:Shift+3
- クオンタイズ1/4:Shift+4
- クオンタイズ1/2:Shift+5
- 3連符:Shift+6
- ヒューマナイズ(ノートの位置やベロシティのランダム化):h
まとめ
お疲れさまでした!
初めての方ですと、ここまでで覚えることもたくさんで、ドッと疲れた方もいるかもしれませんね。

ここまで乗り越えられれば、DAWと仲良くなれるのもすぐです!
次の記事では、より実践的に作ったメロディーを録音・打ち込む方法をお届けします。





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まずは、TAKABOソフト様のページにアクセスし、ダウンロードします。
ダウンロードしたファイルは、Zipファイルです。
ファイルを右クリックして、「すべて展開…」を選びます。

ファイルを解凍後、「Domino.exe」をダブルクリックします。

すると、Dominoが起動します。
環境設定で音が出るように。
音が出るようにするために、設定をします。
OKボタンを押して、画面上のピアノロールをクリックして、ピアノの音が鳴れば成功です!
打ち込みをする。
楽器の選択
画面左にある「PC」と書いた行をダブルクリックします。
PCは、プログラムチェンジの略で、楽器変更を意味します。
ここでは、「067 Tenor Sax」を選択しましょう。
打ち込んでみましょう。
鉛筆ボタンを押して、その横にあるウィンドウから8分音符を選択します。
下の画像にならって、ドレミファソラシドを打ち込んでみましょう。
打ち込んだノート(音)の長さが違う場合は、右端をドラッグすることで調整します。

画面上部の再生ボタンを押すと、再生できるはずです。
ピアノトラックも打ち込む。
トラックを切り替えて、伴奏も打ち込んでみます。
画面が切り替わった後は、ピアノの伴奏を打ち込んでみます。
その後、玉ねぎボタンを押すと、他のトラックが透けて見えるようになります!
これで、伴奏とメロディーを分けて打ち込めるようになりましたね!
まとめ
お疲れさまでした!
Dominoの操作を覚えたところで、コードについて学んでいきましょう!

ガンガンいきましょう~!





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