バレーコードは、簡易コードで簡単克服!
バレーコードは、痛いし、うまく音が鳴らないことも多いですよね。
でも実は、人差し指に負担のない、簡易コードがあるんです!
響きもすごくかっこいいので、楽しく演奏している内に、充分な握力が付き、いつのまにかバレーコードを弾けるようになります。
この記事では、ギターにおいてよく演奏されるキー(Key=C、D、E、F、G、A)で使われる、バレー簡易コードを解説します。
バレーコードはどれくらいある?
実は、バレーコードを使わないキーはありません。
この表の通り、各キーには1〜4つのバレーコードが含まれています。
ギターでよく使われるキーでは、全8種類!
次の順番で簡易コードをご紹介します。
Fの簡易コード
Fは、FM7を弾くことで、格段に弾きやすくなります。
2種類の内、好きな方をお使い下さい。
M7のE(ミ)の音が入っても、大抵の楽曲で邪魔しません。(もし邪魔と感じたら、1弦を人差し指でミュートしましょう。)
【簡易1】のFM7/Cは、一番低い音がC(ド)であることを表します。若干、Fっぽさは薄れますが、十分Fの役目を果たします。
【簡易2】は、親指を使って、6弦1フレットのF(ファ)を押さえます。一番低い音がルートのF(ファ)なので、どっしりとした響きになります。
B♭の簡易コード
B♭は、1弦を鳴らさなくても大丈夫です。
5弦を押さえる人差し指で、1弦に軽く触れることで、音を鳴らさないようにします。
省略する1弦はF(ファ)の音です。4弦でF(ファ)を押さえているので、安心して1弦を省略しましょう!
Gmの簡易コード
Gmは、Gm7を押さえましょう。
1弦は人差し指の根元で軽く触れて鳴らないようにします。
4弦のF(ファ)はm7の音で、Gmに大人な響きをプラスしてくれます。m7の音も、大抵の曲で邪魔になることはありません。
Bmの簡易コード
Bmも簡易コードを2つ紹介します。気に入った方を使いましょう。
どちらのコードも4弦を開放弦にしても構いません。私はミュートした方がすっきりとして、美しく感じます。
【簡易1】omit3=「3度を省略する」という意味です。3度は明暗を決める音なので、省略すると無感情な音になります。ミュートしている4弦開放D(レ)が3度の音なので、マイナー感(悲しみ)を強調するなら、Bm7(x20202)で演奏しましょう。
【簡易2】 Bm7(11)は、1弦にE(ミ)11度の音が入っています。少し無機質・退廃的な印象のあるコードですが、すごく使いやすい響きなのでおすすめのコードです。
F#mの簡易コード
F#mもF#m7に変換して演奏しましょう。
1弦、4弦のE(ミ)がm7の響きです。F#mの悲しさが和らいだ印象になりますね。
Bの簡易コード
これも B♭と同じく、1弦を鳴らさなくてOK!
バレーコードの中でも、Bは、比較的音が出しやすいコードです。
簡易コードでしっかり音が鳴るようになったら、いつの間にか普通のBも弾けるようになっているはず!
C#mの簡易コード
C#mは、2種類の簡易コードをお届けします。
【簡易1】1弦と2弦が同じE(ミ)の音を弾いています。E(ミ)は、ルートのC#に対して、音の明暗を決める3度の音。悲しさが強調されて聞こえます。
【簡易2】の方は、すっきりした響きに聞こえますよね。omit5は、5度の音を省略するという意味です。5度の音は、コードに厚みを加える音で、無くなるとボリュームがなくなり、スタイリッシュな印象になります。
G#mの簡易コード
G#mは、G#m7に変換です。
1弦は人差し指の付根でミュート。
しかし、ミュートしなければしないで、開放弦E(ミ)の音が絶妙に気持ち良いです。1弦のミュート、ミュートなしとで、弾き比べてみましょう。
練習用コード進行
簡易コードを8種類学んだところで、簡易コード練習用のコード進行に挑戦してみましょう。
【練習1】F・ B♭・Gm
バレーコードだらけで、ギョッとするコード進行ですよね。
簡易コードであれば、少し練習すれば弾けるようになります。
【練習2】Bm・F#m
簡易コードの方が、すごくかっこいい響きに感じませんか?
簡易コードの進行では、GもG6に変更しています。トップノートをE(ミ)に揃えて、統一感を得るためです。
【練習3】 B・F#m・G#m
Aを「中指・薬指・小指」でおさえると、そのままの形で、G#m7まで弾けます。
楽な運指ができるのも、簡易コードのメリットですね。
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まとめ
バレー簡易コードは、いかがでしたか?
簡易コードを使って練習する時は、ゆっくりと一音をきれいに鳴らすことを心がけましょう。運指の速さを求める必要はありません。
一音を大切にすることで、弦を押さえるコツが身につき、握力もつきます。そうすれば、いつのまにかバレーコードが弾けるようになります。
本HPでは、コード理論を簡単・丁寧にした記事もあります。興味のある方は、ぜひご覧ください。