AM7(#11)を活かした、切ない進行です。Ⅳにつかえる最強テンション#11の響きを味わいましょう。
ベース下行が使われ、おだやかな印象です。
運指解説
押さえやすいコード進行。
少しややこしいのが4小節目の指移動。人差し指と中指は固定なので、薬指小指だけを動かすことを意識します。
コード進行の解説
Key=E。
1~4小節全体で、「A→G#→G→F#→E」とルートが下行する進行となっています。このように最低音が下降する進行は、おだやかな流れに聞こえます。
1小節目のAM7(#11)は、Ⅳが使える最強テンション#11で味付けしたもの。
#11は、Rとトライトーン(減五度音程)を作るため、不協和音に感じることもあります。緊張感を持った響きなので使い所は選びますが、魅力的なコードです。 また、本フォーム(x06640)の場合、1弦E(ミ)と2弦D#(レ#)が半音違いの重なりで、美しく緊張感のある響きが特徴です。
2小節目のGm7(13)は、フォームが同じG#m7とF#m7の間を繋ぐために、平行移動して入れる手法です。
4小節目は、1小節目に戻るためにセカンダリードミナントを活用しています。ⅣM7から始まるコード進行へのループは、このようにⅠ7を活用すると非常に便利です。
✓大事なポイント
ルート下行進行を使おう。
- ルート下行進行は、おだやかな印象を与えます。
- 本進行のように、Ⅳから下がる流れは定番。
- 他のキーでもやってみましょう。
- 例えば、Key=Dなら、GM7→F#m7(→Fm7)→Em7→D
コードの平行移動を活かそう。
- 同じフォームを、全音(2フレット)分平行移動して使う時、その間に半音違いフォームを差し込む手法。
- 一瞬入れるのがポイントです。
- 上行でも下行でも使えるテクニックです。
コードの解説
AM7(#11)
Ⅳが使える、最強のテンション#11。
本フォーム(x06640)は、1弦E(ミ)と2弦D#(レ#)が半音違いの重なりで、美しく緊張感のある響きが特徴です。
#11は、Rとトライトーン(減五度音程)を作るため、不協和音に感じることもあります。緊張感を持った響きなので使い所は選びますが、魅力的なコードです。
G#m7(♭13)
♭13は、本来Ⅲm7のアヴェイラブルテンションではありません。
しかし、G#m7に関しては、1・2弦で半音違いの重なりを活用でき、美しく響く場合があります。
Gm7(13)
G#m7とF#m7の間を繋ぐために、一瞬入れるのが効果的。
F#m7 → F#m7(11)
- F#m7:2×2220
- F#m7(11):2×2200
このボイシングの変化は、活用しやすいため、覚えましょう。
E7(9,13)
本フォーム(020122)は、9度と13度のナチュラルテンションをつけ、オシャレでおだやかな響きが特徴です。
サンプル音源解説
ピックストローク用 参考TAB譜
撫でるようなピックストローク用TAB譜です。
弦の弾き分けが特徴です。ピックを軽く持つのがポイント。
指弾き用 参考TAB譜
上の譜面と違い、2小節目のGm7(13)を2拍使っています。
一瞬、転調したかのような不思議な感覚になりますね。
以上が「使えるギターコード進行集」体験です。
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総コード進行数が102あり、その全てが目新しく使えるコード進行ばかりです。
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