

3・4小節目が特徴的な進行です。
サブドミナントマイナーから裏コードへの移行が、切ない響きを生んでいます。
運指解説

3小節目のGm7(13)は、3×3330と弾いてもいいです。1・2弦が長二度で音がぶつかると感じる人は、図の通り弾きましょう。図の通り弾くと、トップノートの変化を強調できます。
4小節目のE♭7(9)からA7(9)の変化は、中指・小指を離しつつ、A7(9)では、中指で確実に6弦をミュートします。
コード進行の解説

Key=Dの進行です。
3小節目は、同主調Key=Dmのサブドミナントマイナー借用。

4小節目は、ループ進行とするため、冒頭のDに戻るコードを選びたい所。候補としては、
- ドミナントA7
- ①のA7の裏コードであるE♭7
- Key=Dmのドミナントマイナー(♭Ⅶ7)C7:x32310
- サブドミナントマイナー代理(♭Ⅵ7)B♭7(9):x13111
など、色々な可能性があります。どれも気持ちがいいので試してみましょう。今回は、①②を組み合わせ、裏コードからドミナントに戻る動きにしました。
裏コードは響きが強く出過ぎる場合もありますが、元になるコードに戻ることで、自然と組み込みやすくなります。
E♭7(9)→A7 は運指もしやすく、このコード進行に限らず使い勝手が良いのでオススメです。
ちなみに、E♭7(9)→A7(9)→D という流れの中には、F(ファ)→E(ミ)→D(レ)というメロディー下降の動きがあり、テンポの早い演奏の中でも、気持ち良い効果を生んでいます。
✓大事なポイント
裏コードからドミナントへのグラデーション
- 本進行のように、裏コードからドミナントに戻る流れを作ってみましょうう。
- 例えば、Key=Cでやってみます。
- Key=CのドミナントⅤ7は、G7。裏コードを探すのは簡単。

- つまり、裏コードはD♭7ですね。
- 裏コードには、テンション9を付けるとソフトな響きとなるので、D♭7(9)にしましょう。
- 裏コード→ドミナント→トニックという流れを作るので、
- 「D♭7(9):x4344x → G7 (3x343x:中x人薬人x)→ C:x32010」となりますね。
- よりオシャレにするなら、「D♭7(9):x4344x → G7(9,13):3×3200→ Cadd9:x32020」はいかがでしょうか。
コードの解説

Dadd9
本フォーム(xx0230)は、よく使われるフォームです。
長三度の音が省略されており、Dadd9(omit3)やDsus2というのが、より正しいコード表記です。
Gm7
定番フォームは、353333。
本フォームは、3x333xは簡略化したものです。
Gm7(13)
他のフォーム(3×3330)もあります。音の数を減らして、トップノートを活かすために、本フォーム(3x335x)を採用しています。
E♭7(9)
本フォーム(x6566x)は、○7(9)の5弦ルートフォームで、ジャズでよく使われます。
A7(9)
本フォーム(x06500)は、開放弦を活用した、かなり使い勝手の良いフォームです。2弦B(シ)より、3弦C#(ド#)の方が音が高いのもポイントです。
サンプル音源解説
ピックストローク用 参考TAB譜

2小節目のコードチェンジ時、シンコペーションで16分早く入ります。
素早いコードチェンジを心がけましょう。
ピックストローク用 参考TAB譜2

こちらもピックストローク用譜面。遊び心のあるストロークです。
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