Sublab XLレビュー 進化したサブベース専用音源
Future Audio Workshopのサブベース専用音源SubLabの強化版であるSublab XLが発売となりました。
- シンセエンジンの強化!
- マクロやLFOの追加!
- エフェクトや簡易EQの追加!
サウンドを聴きながら、Sublab XLに迫っていきましょう!
前作Sublabと、今作Sublab XLは併売されていくようです。
(*前作Sublabの詳細なレビュー記事も、ぜひ参考に。)
>Sublab XLの金額を確認する 11/1夕方まで37%オフセール!
Sublab XLの特徴
サウンドを聴いてみよう。
まずは、Sublab XLの音を聴いてみましょう。
しっかりと支えてくれる感じがありますよね。任せたら安心!という感じ。
ただ、シンプルな音色でもあるので、これは前作のSublabでも十分再現できそうですね。
では、Sublab XLではどういった所が進化したのでしょうか?
マクロの追加
Sublab XLでは、マクロが追加されました。
1つのノブに複数のパラメーターをアサインでき、同時にパラメーターを変化させられるようになりました。
例えば、Heavy Swedishというプリセットを開いてみます。すると次のような画面が現れます。
このマクロA・Bを動かすことによって、音の変化が楽しめます。
画面を遷移すると、どのようにパラメーターが変化させられるか見られます。
マクロを使ったサウンドの例
では、マクロを使った音色変化の例を見てます。
どういうアサインになっているのかというと……。
画面左下のフィルターのフリークエンシーにかかっていますね。
ちなみに、Sublab XL単体だと次のような音になります。
いい音ですね。
またこの音色、Super Saw(ノコギリ波を複数重ねた音色)から作られていますが、これもSublab XLになって強化されたシンセエンジンによってできるようになりました。
プリセットのカテゴリ化
前作同様、プリセットの仕様がおもしろいです。
収録されているのは全てサブベースですが、作った人やサウンドコンセプトによって、サウンドパックが分けられています。
このサウンドパックの中に、プリセットが収録されています。
最初から入っている9つのサウンドパックは、次の通り。
- Analog Machines:8個 温かいアナログサウンド
- Crushed:10個 歪んだサウンド
- Divine Bass:10個 Trap制作者向けの教育者が作ったサウンド
- Future 808s:13個 未来の808サウンド
- Pure Subs:12個 すべてのジャンルに使えるピュアなサウンド
- Reese Subs:6個 重厚・LFOなどを使った揺れるサウンド
- Richie Souf:9個 アトランタのプロデューサーによるシグネチャー
- Super Synth:12個 Super Sawを活用したサウンド
- This Hits Hard:22個 ヒット曲を再現したサウンド
以上、100個のプリセットが収録されています。
ちなみに、前作と同じ名前のサウンドパックでも、入っている内容は違っています。
Sublab XLのプリセットは、マクロが登録された状態で読み込まれるので、プリセットは全て一新されているわけですね。
Sublabからの強化点
マクロやシンセエンジンの他に強化された点を挙げていきます。
エフェクトの追加
前作のエフェクトは、Distortion・Compressorの2種類のみでした。
Sublab XLでは、エフェクトが5種類に増えました。
- Distortion:6種類の歪みを切り替えられる。(前作は4種。)
- Crusher:ビットクラッシャー
- Tape:テープの飽和を再現
- Waveshaper:波形の変形
- Compressor:コンプレッサー
エフェクトは、一度に合計4つまで使えます。
各ノブにマクロを繋ぐこともできます。
LFOの追加
LFOは、周期的にパラメーターを変化させる機能です。
普通のシンセサイザーなら、当たり前のようについているLFOですが、サブベースのために機能を絞っていた前作Sublabには搭載されていませんでした。
Sublab XLには、LFOが標準装備され、様々なパラメーターにアサインできます。
色々なサウンドを作ることが出来ますが、分かりやすい例をご覧いただきます。
これは、LFOを2つのパラメーターにアサインした例です。
1つ目がフィルターのフリークエンシー、2つ目がエフェクト(ウェーブシェイパー)へのセンド量で、周期的に増えたり減ったりしています。
簡易EQ機能
ハイシェルフ・ローシェルフのEQが付いています。
どちらがおすすめ? Sublab・Sublab XL
シンプルなサブベースを求めている方であれば、前作Sublabでも十分役に立ってくれます。
ただ、Sublab XLはマクロを使って、2つのノブで自分好みの音を簡単に調整できるなど、シンセにあまり詳しくない方への配慮も感じます。(グラフィカルな画面もそうですよね。)
また、シンセに詳しい方であれば、より直感的にLFO・エフェクトを使って、好みの音を作れるようになったのも大きいです。
値段に大きな差が無いので、新たなユーザーは最初からSublab XLを購入する方が、個人的にはオススメです。
CPU負荷
使うエフェクトにもよりますが、CPU負荷はそこそこ高いです。
●PCスペック
- OS:Windows10 64bit
- CPU:AMD Ryzen 9 3900X [3.8GHz/12Core]
- メモリ:64GB
- DAW:Studio One5.5
- サンプリングレート・解像度:48kHz・32bit float
- バッファーサイズ:512samples
- オーディオインターフェース:Antelope Audio Discrete4
まとめ
以上が、FAW Sublab XLのレビューです。
前作、Sublabの拡張音源も、Sublab XLで読み込むことが出来ます。(*拡張音源については、こちらの記事で詳細レビュー中。)
機能をサブベースのために絞りながらも、より深いエディットができるようになったSublab XL。
あまり機能が増え過ぎると分かりづらくなりますが、Sublab XLは絶妙なバランスだと感じます。
Trap・HIP HOPの楽曲制作などをする方には、マストバイの製品です。
>Sublab XLの金額を確認する 11/1夕方まで37%オフセール!