Heavyocity MicroFX 3種レビュー 変調可能なフィルター・歪み・シマーリバーブ
シネマティック音源で有名なHeavyocityから、2024年9月MicroFXシリーズが3種同時リリースとなりました。
- MicroFX Filter:フィルター
- MicroFX Obscene:ディストーション
- MicroFX Shimmer:シマーリバーブ
サウンドを聴きながら、3種のエフェクトに迫っていきます。
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MicroFXの概要&サウンド
MicroFXの概要
MicroFXシリーズは、3種類あります。
フィルター・ディストーション・シマーリバーブの3種で、操作感は共通。
X-Yパッドで、モジュレーションをかけられます。各X・Yに設定できるパラメーターはそれぞれ固定で、変更はできません。
MicroFXのサウンド
3種のプラグインを使って、サンプル曲を作ってみました。
①は物凄くつまらない音源ですよね。それが②では、歪み・フィルター・リバーブの効果で、各音色を楽しめるようになっていますね。
苛烈な音色変化に伴い、音量も変化するため、MicroFX Filter・Obscene(歪み)の後には、コンプレッサー(Cenozoix)を置いて、音量変化の差を減らしています。
MicroFX Filter
MicroFX Filterは、文字通りフィルターエフェクトです。2基搭載。
ENV FOLLOWをマイナスにしています。大きな音に対応して、フィルターのFreqがマイナスに動き、それが独特のミョンミョンしたサウンドになっていますね。
2基のフィルターが搭載され、直列・並列・LR・MSなどのルーティングを変化できます。フィルターの見た目を確認できないので、3種の中では、一番とっつきにくいかもしれません。
各Filterの挙動を確認したい場合は、Plugin Doctorで、L-Rモードにすると分かりやすいです。
MicroFX Obscene
MicroFX Obsceneは、ディストーションエフェクトです。(Obscene=卑猥という意味らしい。)かなり苛烈な歪みが特徴です。
変調を利用しているため、歪みがない部分も簡単に作れます。
modeをLinkにすることで、パス一つごとにspeedで設定した値で、ノードが動くようになります。この状態だと、自分の思い描くタイミングで、モジュレーション操作しやすいです。
デモるなどして、歪み方が好みかどうかで、購入判断されるのが良いと思います。
MicroFX Shimmer
MicroFX Shimmerは、ピッチが変化するシマーリバーブという種類のエフェクトです。3種の中では、わりと普通な挙動なので、一番分かりやすいでしょう。
リバーブとピッチディレイ(シマー)が同時に使用でき、X軸:blendを増やすことで、ピッチディレイの音量を高めることができます。
全体の明るさは、Y軸:toneで操作でき、すごく分かりやすい操作感。
CPU負荷
MicroFXのCPUは次の通り。
Obscene・Shimmerは、そこそこ重いですね。
- OS:Windows11 64bit
- CPU:AMD Ryzen 9 3900X [3.8GHz/12Core]
- メモリ:96GB
- DAW:Studio One6.6
- サンプリングレート・解像度:48kHz・32bit float
- バッファーサイズ:1024samples
- オーディオインターフェース:Antelope Audio Discrete4
まとめ
以上が、Heavyocity MicroFXシリーズのレビューです。
新しいエンジンで作られたMicroシリーズですが、リバーブVastやディストーションFuryをリリースしているHeavyocityならではの、Heavyocityらしい音だと感じました。
特に、Obsceneの苛烈なディストーションは、Heavyocityらしさ全開です。また、シマーリバーブをお持ちでない方には、簡単操作のMicroFX Shimmerはおすすめできます。
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