VST Effect

Cableguys ShaperBox3レビュー 超優秀な便利プラグイン!

Shaperbox3のサムネイル

Cableguys ShaperBox3は、複数のエフェクトを同時に使えるマルチエフェクターです。

時間で掛かり具合を変化させられるのが特徴です。

  • 手軽なダッキングエフェクトとして
  • ユーティリティーツールとして(帯域毎のパン・ステレオ感・歪みなどの調整)
  • 今までに聴いたことのないクリエイティブな音作りのため

本記事では、基本~創造的な使い方まで、一通り触れながらShaperBox3の魅力に迫っていきます。

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ShaperBox3の概要

ShaperBox3には、10個のエフェクトが内蔵されています。

Shaperbox3の10個のエフェクト
  • Volume:音量変化(スタッター・ダッキングなど)
  • Pan:パン変化
  • Width:ステレオ感の変化
  • Filter:フィルター(LP・HP・BPなど)
  • Time:巻き戻し&テープストップなど
  • Drive:歪み付与
  • Crush:サンプルレートとビット深度を減少させる。
  • Noise:色々なノイズ&水や鉄、衣服の音などの効果音付与
  • Liquid:フランジャー&フェイザー
  • Comp:コンプレッサー

しかも、これらのすべてを、3つの帯域に分けたマルチバンドエフェクトとして使うことが出来ます。

煩雑になりそうなのに、画面はかなり見やすく美しい

ShaperBox2から3にアップグレードされて、ワークフローがより効率化されたのも見過ごせません。(後述します。)

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ShaperBox3の使い方

3つの使い方

あまりにも多用な使い方ができるエフェクトですが、大きく分けて3つの使い方ができます。

  1. 各エフェクトの単独利用
  2. サイドチェインエフェクト
  3. エフェクトを組み合わせたクリエイティブな音作り

代表的な使い方をご紹介していきます。

1.各エフェクトの単独利用

一番単純な使い方。

例えば、シェイカーなどの振りものを、オートパンさせるとします。

Pan Shaperを立ち上げて、好きなエンベロープを選ぶだけ。

Pan Shaper
①Pan Shaperを使ったシェイカー

一瞬です。

マルチバンド処理できるのもShaperBox3の魅力です。

例えば、四つ打ちの楽曲で、低音域だけダッキングさせられます。

②ダッキングなし
③全帯域のダッキング
④低音域だけのダッキング

④は、独特のうねりが生まれていますよね。キックの音も抜けて聞こえてきます。

Volume Shaper:低音域のみダッキング
④の設定。
448Hz以下のみ、1/4小節(1拍)ごとに、音量変化が起こっています。

2.サイドチェインエフェクトとして

外部の音をトリガーにして、エフェクトを動作させるサイドチェイン

次の例は、スネアの音をトリガーに、パッドの音量を下げる例です。

サイドチェイン設定・検出をサイドチェイン信号に設定
⑤スネアの音をトリガーに、PADの音量が下がっている。

Input Filterで検出帯域を決め、Thresholdを越えた音のみをトリガーにすると設定しています。

サイドチェインを活用すれば、四つ打ちではないドラムのキックをトリガーにダッキングさせることも簡単にできます。

3.エフェクトを組み合わせたクリエイティブな音作り

エフェクトを組み合わせると、あっという間にクリエイティブなサウンドが作れます。

元々は、シンプルなPAD音。

⑥シンプルなPADサウンド

それが、私が軽く作ったプリセットで……。

Shaperbox3で作ったプリセット画像
⑦創造的なサウンドに早変わり

本当に簡単です。

プリセットには、このようなエフェクトの組み合わせが、数多く収録されています。

Shaperbox3のプリセット画面


つまりどんな使い方ができるの?

あまりにも多様な使い方ができるプラグインのため、「それで、一体何に使うの?」と疑問にも思ってしまうかもしれません。

ここでは、様々な使い方を提案していきます。

ユーティリティーツールとして

キックのエンベロープを形作る

海外のYoutuberがよく紹介している使い方です。

⑧元のキック

⑧のキックは、リリースが長いですが、ShaperBox3を使ってタイトにすることが出来ます。

Shaperbox3でキックの成形
⑨Volume Shaper・Filter Shaperでのサウンド成形

帯域ごとにエンベロープ成形ができるのが、ShaperBox3のすごいところです。

この画像では、低域はより早く音量が小さくなり、広域は緩やかな変化になっています。

ステレオ感の調整

Width Shaperを使うと、帯域ごとのステレオ感の調性ができます。低音域はモノラルよりに、高音域はよりワイドに。といった操作が簡単にできます。

そして何より、動的に値を動かせるのが、ShaperBox3の強みです。

例えば、サビ冒頭から最後に向かうにつれて、ステレオ感を高めていく。などの使い方です。

Shaperbox3のWidth調整
4小節かけて、徐々にステレオ感が増す。
⑩Width Shaperの活用

徐々に、ステレオ感が付いて広がっていくのが分かりますね。

シェイカーなどのオートパンツール

先程も紹介した、オートパンツールとして。

Shaperbox3のオートパンツール
①Pan Shaperを使ったシェイカー

生系ではあまり使いませんが、電子音楽系では多用する手法です。

サイドチェインエフェクトとして

ダッキングエフェクト

キックに合わせて、ベースやパッドの音量やフィルターを調整します。

ここではFilter Shaperを使ってみましょう。

Shaperbox3:Filter Shaper
⑪キックがトリガーになって、上記設定が動作し始める。

他のエフェクトで再現するのは、困難ですよね。

外部の音をトリガーに、クリエイティブな音作りを。

スネアをトリガーにして、PADを一瞬歪ませるテクニック。

Shaperbox3 Drive Shaper
⑫スネアの音をトリガーに歪む

歪ませる以外にも、色々なパターンが考えられると思うと、ワクワクしませんか?




おもしろい音作り

歪み付与

歪みを周期的に与えるだけで、おもしろい音になります。

Shaperbox3 Drive Shaperの周期的歪み
⑬周期的な歪み

これは、Fabfilter Saturn2などでも同じことができるのですが、ShaperBox3の方が直感的かつ柔軟だと感じますね。(Saturn2のLFOはちょっととっつきにくい。)

Fabfilter Saturn2
⑭周期的な歪み(Saturn2)

モジュレーションエフェクト

新しく追加されたLiquid Shaperでは、フランジャーやフェイザーも使えるようになりました。

Shaperbox3 Liquid Shaper
⑮Liquid Shaperによるフェイザー

かなり私好みの質感! 安くさくなく、調整が非常に楽。

劇伴向け機能

テープストップなどの時間操作

Time Shaperは、巻き戻しやテープストップなど、時間に応じた変化ができるエフェクトです。

以前仕事で使った使い方としては、時間と共に音が崩れていく……という劇伴のBGMで使いました。

Shaperbox3 Time Shaper
⑯後半4小節で、だんだん音がゆっくりになっていく。

巻き戻しやハーフスピードでの再生も可能です。

環境音の付与

Noise Shaperはとても面白いエフェクトです。

右横にあるEnvelopeというボタンを使うと、入力の音量に応じてノイズを付与できます。

Shaperbox3 Noise Shaper
⑰Noise Shaper

ノイズの種類も80超と大変多く、水の音なんかは、エレクトロニカにも合いそうです。

クリエイティブな音からのアイデア出し

プリセットから、クリエイティブなパターンを選んで使うと、曲作りのアイデアがポンポン湧き出てきます。

Shaperbox3 プリセット画像
⑱プリセットを選んでみた。

640のプリセットが入ってます。多いですが、検索もしやすいです。




ShaperBox2から、どのように進化したか。

UIの改善

ワークフローの改善

ShaperBox2では、使うエフェクトが下に表示されていました。

Shaperbox2の画像
ShaperBox2の画面

ShaperBox3は、上にエフェクトがあるため、「エフェクトを選んでから使う」というワークフローの通りの順番で、画面が配置されています。

Shaperbox3はワークフローに改善がある。

周期も下に配置され、とても見やすくなりました。

ノードをより自由にいじれるようになった。

ShaperBox2で使いにくかったポイントを改善してくれました。

ノードをいじるツールは横に配置されています。

ノードを選択の際に、選択ボタンを押す必要はもうありません。

ノードツールが左に集約・マウスだけでも柔軟に編集できるように!

思う通りにノードの配置ができるようになったのはでかいです。

プリセット画面がスタイリッシュに。

これも嬉しいポイント!

Shaperbox3のプリセット画像

積極的にプリセットを使いたくなりますね。

様々な使い方がタグ付けされており、検索もしやすい。

こういった何でもできるプラグインって、何でもできるが故に「勝手に使ってね!」という投げっぱなしなものもあります。

ShaperBox3は、色々な使い方を提案してくれるのが、嬉しいですね。

エフェクト周りの進化

新エフェクト Liquid Shaper

↑でも触れましたが、Liquid Shaper(フランジャー&フェイザー)が追加されました。

Shaperbox3 Liquid Shaper
⑮Liquid Shaperによるフェイザー

感触がとても良いです。

コンプが独立したエフェクトに

以前はVolume Shaperに含まれていたコンプレッサーが、独立して収録されています。

Shaperbox3のComp

マルチバンド化できるので、3バンドのマルチバンドコンプとしても使えます。

外部サイドチェインビュー

これも大きなポイント!

サイドチェイン信号を見られます。

Shaperbox3はサイドチェインが進化した
⑤スネアの音をトリガーに、PADの音量が下がっている。

ShaperBox2からの大きな進化です。




CPU負荷

複数のエフェクト処理をさせた場合でも、6%ほどです。

1つ2つであれば、0%ですね。

Shaperbox3のCPU画像

動作は軽快そのものです。

●PCスペック

  • OS:Windows10 64bit
  • CPU:AMD Ryzen 9 3900X [3.8GHz/12Core] 
  • メモリ:64GB
  • DAW:Studio One5.5
  • サンプリングレート・解像度:48kHz・32bit float
  • バッファーサイズ:512samples
  • オーディオインターフェース:Antelope Audio Discrete4

まとめ

以上が、Cableguys ShaperBox3のレビューです。

実際の楽曲でどのように使うかは、前作ShaperBox2の記事が参考になります。

電子音楽系で特に役に立つプラグインですが、劇伴を作る作曲家・効果音を扱うエンジニアの方にも、大変便利なプラグインです。

中々セールになりませんし、なっても10%ほどなので、欲しいと思ったタイミングで購入をおすすめするプラグインです。

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【参考記事】Plugin Boutique完全攻略!安全・お得に買う方法!

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この記事を書いたのは

渡部絢也

作編曲家・シンガーソングライター
「地方にいながら、音楽でご飯を食べる」で早十数年。
東北秋田県で田舎生活をしながら、音楽にいそしむ。
メイン楽器はアコギ。歌も歌うDTMer。

・音楽制作依頼(舞台ミュージカル音楽・CMソング&BGM等)
・ブログ運営(音楽理論解説&VSTプラグイン解説)
・教材販売(使えるギターコード進行集など)
ユニット「ウタトエスタジオ」では、ファミリー向けの作品作りも。

丁寧解説がモットー。 twitterでも、ぜひお気軽に絡んで下さい。

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