作曲理論

作曲の方法・順番を5種類紹介! 詞先・曲先など。

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作曲の方法・順番 5種類紹介!

この記事では、歌もの楽曲の作曲方法の内、5種類をご紹介します。

  1. 詞先
  2. 曲先(メロディー先行型)
  3. 曲先(コード先行型)
  4. 曲先(アレンジ先行型)
  5. ハイブリット型

作曲初心者におすすめなのは、③曲先(コード先行型)です。
自分に合っている作曲法を見つけてみて下さい。

歌もの楽曲制作の工程

まず、歌もの楽曲制作には、どのような工程があるのか見てみましょう。

歌もの楽曲作りは、7工程に分かれます。

歌もの楽曲制作の工程の図:1.歌詞を書く。2.メロディーをつける。3.コード(和音)をつける。4.アレンジをする。5.レコーディングする。6.ミックスする。7.マスタリングする

①~④は人それぞれ、順番が変わります。

5種類の作曲法

一番先に何を作るかで、作曲法の名前が変わります。

  • 詞先:歌詞を先に書く。
  • 曲先:歌詞以外のメロディー・コード・アレンジから先に作る。

曲先はメロディー・コード・アレンジの内、何から作るかによっても、分類できます。

また、全てを同時並行に制作するハイブリット型もあります。

作曲法の分類の画像:詞先・曲先(メロディー先行・コード先行・アレンジ先行)・ハイブリット型(歌詞・メロディー・コード・アレンジを同時進行で作る。)

それぞれにメリット・デメリットがあります。
また、人によって向き不向きもあります。

一つ一つ解説していきましょう。

歌詞先行型(詞先)

詞先:歌詞を先に書いてから、曲を作っていく作曲法。
歌詞 → メロディー → コード → アレンジ

詞先のメリット・デメリット

メリット

  • テーマがはっきりとした、メッセージ性の高い楽曲を作れる
  • 歌詞の世界観を、後からメロディー・アレンジで表現できる

デメリット

  • 字数を揃えずに書いてしまうと、曲がつけにくくなる。
  • 付ける曲に応じて、後から歌詞を手直しすることもある。
  • 難しい人にとっては、とことん難しい。

メロディー先行型

曲先(メロディー先行型):メロディーを先に作る作曲法。

口笛やハミング、楽器などで、先にメロディーを作る方法です。

歌詞をどのタイミングで付けるか。

メロディー先行型は、メロディーを作った後に、どのタイミングで歌詞を書くかにより、3種類に分けることができます。

A)メロディー → 歌詞 → コード → アレンジ B)メロディー → コード → 歌詞 → アレンジ C)メロディー → コード → アレンジ → 歌詞

順番によって、歌詞の書きやすさが若干変わりますので、体験してみましょう。歌詞をなんとなく思い浮かべながら、次の3つの音源を聞いてみます。

A)メロディーのみに歌詞をつけると……。
B)メロディーにコードをつけてみました。
C)メロディーにコード・アレンジを加えました。

メロディーのみより、アレンジされたものの方が情報量が多いですよね。

歌詞のイメージが湧きやすくなったと感じる人と、歌詞の自由度が狭まったと感じる人がいるはずです。自分に向いている方法を選びましょう。

メロディー先行型のメリット・デメリット

メリット

  • ポップで覚えやすいメロディーを作りやすい。
  • メロディーと一緒に、歌詞が思い浮かぶこともある。

デメリット

  • メロディーが何かのパクリになっていないかは、細心の注意が必要!
  • メロディーにコードを付けるのは、初心者には難しい。
  • 歌詞の字数が制限され、作詞が難しいと感じる人もいる。

【作曲初心者おすすめ!】コード先行型

曲先(コード先行型):コード進行を先に作る作曲法。
コード→メロディー→歌詞orアレンジ

コード進行を先に作り、メロディーを浮かびやすくさせる作曲法です。

和音楽器(ギターやピアノ)が弾ける人は、この方法が一番楽に作曲できます。

コード先行型を体験しよう。

コードだけの伴奏に対して、メロディーを作ってみましょう。

全くの0からメロディーを作るよりも、コードが先に決まっている中でメロディーを作る方が楽なはずです。

コード先行型のメリット・デメリット

メリット

  • 楽にメロディーを生み出せる。
  • メロディーにコードをつけるより、コードにメロディーをつけるほうが圧倒的に簡単。

デメリット

  • 色々なコード進行を作れるようにならないと、同じ曲調ばかりに。
  • 歌詞につまずくことも多い
わたなべ
わたなべ

私も作曲を始めた頃は、この方法を使っていました。

コード先行型は、コード理論を知れば知るほど、色々な曲調を作れるようになるのが楽しいですよ!

アレンジ先行型

曲先(アレンジ先行型):先にアレンジから作り始める作曲法。
アレンジ→コードorメロディー→歌詞

ドラムトラックやシンセサイザーのシーケンスなどから、作り始める方法です。

メリット

  • EDM・HIP HOPなどのジャンルが作りやすい。
  • リズム集やループ集などから、アイデアがもらえることもある。
  • MASCHINEなどトラックメイクの機器を使うことで、手早く作曲できる人もいる。

デメリット

  • 歌詞がとってつけたテーマになることも多い
  • DTM関連の知識・設備が必要になる

ハイブリット型

ハイブリット型:全てを同時並行に制作する作曲法。

テーマを決めてから、歌詞とアレンジを同時に作っていく方法。

わたなべ
わたなべ

例えば……

歌詞を2行書いたら、そこまでアレンジを進める。また2行書いたら、そこまでアレンジを進める。……を繰り返して、最後まで作る方法です。

メリット

  • テーマにがっちりと合う歌詞・アレンジになる
  • 楽曲の世界観を表現しやすい

デメリット

  • 途中で迷走する場合もある。
  • 作り終えるまでに時間がかかることもある。

下記の記事では、ハイブリット型の楽曲制作過程を公開しています。

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楽曲制作過程を全公開「Exist」 ミックス・マスタリングまで!
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難易度から見たおすすめは……

十分な知識が身につくまでは、コード先行型の作曲法をおすすめします。

なぜなら、メロディーに後からコードを付けるメロディー先行型は圧倒的に難しく、必要な知識な量が多いからです!

コード進行先行型の作曲ができるようになるまで

  1. 和音楽器(ピアノ・ギター)を始める
  2. 既存の曲で、弾き語りできるようになる。(頑張れば1~3ヶ月くらいで可能!)
  3. 既存の曲で使われているコード進行を真似して曲作りする
  4. コード進行の理論を学び、自分で新しいコード進行を作って曲作りする

本HPでは、簡単・丁寧に、コード理論を解説をしています。

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アレンジはどうすればいい?

バンドであれば、メンバー全員でアレンジをすればいいですが、一人で編曲するには、DTM(デスクトップミュージック)の環境・知識が必要です。

今ではスマホのアプリでもDTMアプリがあります。iPhoneであれば、Garage BandCubasisなどです。

本格的にDTMを始めるならパソコンを使います。

DTMを始めるには、パソコンのほか、オーディオインターフェースヘッドホンなどが別途必要になります。資金を貯めることも、編曲への第一歩です。

まとめ

今回は、5種類の作曲法をご紹介しました。

この他にも、コードではなく、スケールを用いたモードという作曲法もあります。

まだまだ奥が深い作曲の世界ですが、初心者の方はまず、曲先(コード先行型)に挑戦してみてはいかがでしょうか。

作曲は、学べば誰にでもできます。下記のシリーズ記事もご参考下さい。

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渡部絢也
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子ども向け音楽の作曲家・歌うたい
こどもの日常に、うたを。
秋田の山あいで暮らす二児の父。

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