サンバのスタイル・音楽的特徴まとめ
本記事は、サンバの作曲をしたい方・学びたい方に向けて、AIで情報を取りまとめたものです。音源を含めて紹介しているので、効率よくサンバを体感できるようになっています。
主に、自分のために調べた内容ですが、大変有意義な内容のため、ぜひご参考ください。
ChatGPTを使っているため、実際には誤った情報がある場合もあります。参考にしながら、ご自身でも調べることをおすすめします。
とりあえず聞く。
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サンバのスタイルの一つ、パゴーヂ(Pagode)の先駆者として知られているFundo de Quintal(フンド・ジ・キンタウ)のライブ映像です。
サンバとは
サンバの定義
サンバは、ブラジル発祥の音楽およびダンスのスタイルで、アフリカの音楽的要素とブラジルの先住民、ヨーロッパの音楽的伝統が融合して生まれたジャンルです。
ブラジル文化の象徴として国際的にも認識されており、特にリオのカーニバルでの華やかなパフォーマンスで知られています。この華やかなサンバのスタイルを、サンバ・エンヘードといいます。
他にも、サンバのルーツ「サンバ・デ・ロダ」、ブラジル版の「歌謡曲」とも言える抒情的な「サンバ・カンサォン」など、複数のスタイルがあります。
- ブラジルの国の成り立ちとサンバの関係
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1. アフリカからの影響
- 奴隷貿易
- 16世紀から19世紀にかけて、ポルトガル植民地としてのブラジルには、大西洋を渡って数百万人のアフリカ人が奴隷として連れてこられました。
- アフリカ系奴隷たちは、労働の合間や宗教的な儀式で、リズム中心の音楽やダンスを楽しみました。これがサンバの基礎となるポリリズムや即興性の起源です。
- 宗教と音楽
- アフリカ系ブラジル人の多くが信仰していたカンドンブレ(アフリカ起源の宗教)は、音楽とダンスを中心に構成されていました。この宗教音楽のリズムがサンバのリズムに影響を与えました。
2. ヨーロッパからの影響
- ポルトガルの支配
- ブラジルはポルトガルの植民地でした。そのため、ポルトガルの民謡(ファドなど)が音楽に影響を与えました。
- メロディーや和音進行の一部は、ヨーロッパの音楽理論や楽器(ギター、マンデリンなど)から取り入れられました。
- カトリック教会
- ポルトガルを通じてブラジルに伝わったカトリックの宗教音楽は、ハーモニーの重視や音楽構成に影響を与えました。
3. 先住民からの影響
- ブラジル先住民の文化
- サンバに直接的な影響を与えた要素は少ないものの、楽器(マラカスなど)や音楽の精神性において先住民の影響を受けたと考えられています。
- 奴隷貿易
- サンバ誕生の背景:社会的要因
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1. リオ・デ・ジャネイロの台頭
- 19世紀末から20世紀初頭にかけて、ブラジルの首都だったリオ・デ・ジャネイロには、バイーア地方から多くのアフリカ系移民が集まりました。
- 移民たちがリオで独自のコミュニティを形成し、彼らの音楽(サンバ・デ・ロダ:輪になって踊るサンバ)が都市文化と融合しました。
2. 都市化とサンバの進化
- 都市部では、労働者階級の人々が生活の中で音楽を楽しむ習慣を発展させました。
- アフリカ系のリズムがポルトガルのメロディーやハーモニーと出会い、さらに新しい楽器や歌詞が取り入れられることで、現在のサンバの形が形成されました。
3. カーニバルの発展
- 20世紀初頭、リオのカーニバルが国民的イベントとなり、サンバがカーニバル音楽の中心的ジャンルとして位置づけられるようになりました。
- サンバが象徴するもの
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サンバは単なる音楽ジャンルではなく、ブラジルの歴史や社会階層の多様性を象徴する存在です。特に以下のような意味を持ちます:
- 多文化の融合
- アフリカ、ヨーロッパ、先住民の文化が共存して作られた「ブラジルらしさ」を表現。
- 抵抗とアイデンティティ
- 奴隷制や植民地支配の歴史を背景に、アフリカ系ブラジル人が独自の文化を維持しながら、誇りを持って創造した音楽。
- 階級や地域を超えた普遍性
- 発祥地であるリオ・デ・ジャネイロの労働者階級から、全国民に愛される音楽となり、今では世界的なジャンルに。
- 多文化の融合
サンバの音楽的特徴
リズム
- サンバのリズムは、ポリリズム(複数のリズムが同時に進行する形)に基づき、シンコペーション(リズムのずらし)が多用されます。
- 主にスルド(大太鼓)やパンデイロ(タンバリン)、タンボリン(小太鼓)などの打楽器でリズムが構築されます。
メロディー
- メロディーはしばしばシンプルで覚えやすく、コール&レスポンスの形式をとることがあります。
ハーモニー
- 和音進行はジャズの影響を受けており、7thコードや9thコードなどのテンションコードがよく使われます。
テンポ
- テンポはスタイルによって異なります。サンバ・デ・ロダやサンバ・カンサォンはゆっくりとしたテンポで、サンバ・エンヘード(カーニバルのサンバ)は非常に速いテンポです。
サンバの歌詞の主な傾向
テーマ | 具体例 |
---|---|
日常生活の喜びと悲しみ | サンバは庶民の音楽であり、日常生活や苦労、楽しみを素直に描写します。貧困や労働者の生活、友情、家族の絆などがテーマになることが多いです。 |
恋愛・愛情 | 恋愛の喜びや切なさ、失恋、情熱的な愛など、感情豊かな恋愛にまつわる内容が多く、時にはユーモアを交えて描かれます。 |
社会批評と希望 | サンバの歌詞には、社会的な問題や不公平への批判、希望や未来への祈りが込められることがあります。特にカーニバルのエンヘードではこの傾向が強いです。 |
カーニバルや祝祭 | サンバは祝祭音楽としての側面もあり、カーニバルやパレードに関連した賑やかな歌詞がしばしば登場します。ブラジル文化の華やかさが反映されています。 |
自然と風景 | ブラジルの美しい自然や街並みを詩的に表現し、都市と田舎の対比を描くこともあります。特にリオデジャネイロやサルバドールなどの都市がよくテーマになります。 |
宗教と精神性 | サンバはアフリカ由来の宗教や信仰とも密接に結びついており、神々や祈りを題材にした歌詞が登場することもあります。 |
- 歌詞の具体例
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- 恋愛の歌詞
- “Se acaso você chegasse, no meu chatô e encontrasse aquela mulher que você gostou…”
(もし君が僕の家に来て、君が好きになったあの女性を見つけたらどうする?)
- “Se acaso você chegasse, no meu chatô e encontrasse aquela mulher que você gostou…”
- 社会的テーマの歌詞
- “Apesar de você, amanhã há de ser outro dia…”
(あなたがどうであれ、明日は新しい日になるだろう。)
- “Apesar de você, amanhã há de ser outro dia…”
- 恋愛の歌詞
サンバのスタイルとそのつながり
サンバには、複数のスタイルがあります。
スタイル | 起源とつながり | 特徴的な発展の流れ |
---|---|---|
サンバ・デ・ロダ -伝統的なサンバのルーツ。アフリカ系ブラジル人の文化から発展し、リズム重視でシンプルな構成が特徴。 | – 起源:アフリカ系ブラジル人の文化(特にバイーア地方)にルーツを持つ伝統的なダンス音楽。 – つながり:カンドンブレ(アフリカ由来の宗教音楽)やブラジル先住民の文化と融合。 | – サンバの最古の形態。 – リオ・デ・ジャネイロに移り、都市部でより洗練されたサンバに進化。 |
サンバ・カンサォン – メロディーと歌詞を重視した感情的なスタイル。ゆったりしたリズムで聴きやすい。 | – 起源:1920~30年代、サンバがリオで洗練され、歌詞とメロディーが重視されるようになった。 – つながり:サンバ・デ・ロダのリズムを維持しながらも、ポップスやバラードの要素を取り入れた。 | – ラジオ放送の普及により、全国で人気に。 – ボサノバの基盤を作り、ジャズとの融合へと進化した。 |
サンバ・エンヘード – リオのカーニバルで演奏される派手でリズミカルなスタイル。大規模な打楽器隊と華やかなパフォーマンスが特徴。 | – 起源:1920年代後半、リオのカーニバルでサンバが公式に採用されるようになった。 – つながり:サンバ・デ・ロダのリズムを元に、大規模な打楽器隊とテーマ性のある歌詞が加わる。 | – カーニバル専用の楽曲として発展。 – パフォーマンスや視覚的要素(衣装・ダンス)が強化され、観客向けの総合芸術となった。 |
パゴーヂ – 軽快でカジュアルなスタイル。パーティーや日常的なシーンで演奏されることが多く、現代的な要素を取り入れている。 | – 起源:1970~80年代、サンバが若者文化に取り入れられ、よりカジュアルでリラックスした形式に。 – つながり:サンバ・カンサォンやサンバ・エンヘードからリズムを引き継ぎつつ、簡素化と現代化が進んだ。 | – パーティーや親しい集まりで親しまれるスタイルに。 – エレクトリック楽器やモダンなリズムを取り入れた進化形態も。 |
スタイルのつながり
- サンバ・デ・ロダ → サンバ・カンサォン → サンバ・エンヘード
- リズムとダンスの伝統を基盤としながら、都市部で歌詞やメロディーが洗練され、カーニバル用の特化したスタイルが派生しました。
- サンバ・カンサォン → ボサノバ
- ゆったりしたメロディーを持つサンバ・カンサォンが、より洗練されて国際的なジャズと結びつき、静かな革命を起こしました。
- サンバ・カンサォン/エンヘード → パゴーヂ
- 伝統的なサンバの要素を簡略化し、現代的で親しみやすいスタイルへと変化。若者文化と融合しました。
他ジャンルへの影響
ジャンル/地域 | 影響の内容 | 具体例 |
---|---|---|
ボサノバ | サンバのリズムとジャズの和声が融合。静かなダイナミクスとリリカルなメロディーが特徴。 | アントニオ・カルロス・ジョビン、ジョアン・ジルベルト |
ブラジリアン・ジャズ | サンバのリズムとジャズのインプロビゼーションの融合。ビッグバンド編成にも適応。 | セルジオ・メンデス、アズ・イパネマス |
ラテン音楽 | カリブ海音楽やキューバ音楽にサンバのリズムが影響。ポリリズムが共有され、ラテンジャズやサルサにも共通点が見られる。 | チャノ・ポソ、ティト・プエンテ |
アメリカのポップス | ボサノバ経由でアメリカに影響を与え、ソフトロックやラウンジミュージックにもサンバの要素が見られる。 | フランク・シナトラのボサノバ作品 |
アフリカ音楽 | 逆輸入的にアフリカ諸国のポピュラー音楽に影響を与え、コンゴやアンゴラの音楽と融合。 | コンゴのルンバ、アンゴラのキゾンバ |
各スタイルのアーティスト&音源
サンバ・デ・ロダ
- サンバのルーツに触れたいなら必聴。
- メロディ:シンプルで反復的、即興的なコール&レスポンス形式。
- 歌詞:伝統的で祝祭的な内容が中心。自然や人々の結びつきがテーマ。
- ダンス:踊りが必須で、リズムに合わせた輪舞形式のダンスが特徴。
- 文化的背景:バイーア地方に起源を持ち、アフリカ系ブラジル人の宗教や祝祭と密接に結びついている。
- 歌詞の特徴
Clementina de Jesus
(1901-1987)
ブラジルのサンバ歌手で、アフリカ系ブラジル人の音楽文化を象徴する存在。主にサンバ・デ・ロダやアフリカ系宗教音楽を歌い、その力強い声とリズム感で人々を魅了しました。彼女の歌唱スタイルは、アフリカの伝統的な音楽とサンバの融合を表現し、ブラジル音楽のルーツを再発見するきっかけとなりました。
Martinho da Vila
(1938-)
サンバ界を代表するシンガーソングライターで、特にサンバ・エンヘードやサンバ・カンサォンで名を馳せました。リオデジャネイロの名門サンバ学校「Vila Isabel」に深く関わり、その活動を通じて詩的で親しみやすいサンバを世に広めました。シンプルで洗練されたメロディーと歌詞は、多くのブラジル人の心に響き、国際的にもサンバの魅力を発信する重要な役割を果たしています。
Dona Ivone Lara
(1922-2018)
ブラジル初の女性サンバ作曲家で、サンバ界のパイオニアとして称えられる存在。伝統的なサンバからパゴーヂまで幅広いスタイルで名曲を多数生み出しました。美しく柔らかい歌声と独自のメロディーセンスで知られ、特に「Sonho Meu」などの代表作が広く愛されています。また、女性アーティストが活躍する道を切り開き、文化的な影響を与えました。
サンバ・カンサォン
- 家でリラックスしながら聴くのに最適です。
- メロディ:抒情的でドラマティック、ポルトガル語の詩的な歌詞が強調される。
- 歌詞:感情的で深い歌詞が特徴的。失恋や愛の苦悩など、内省的で詩的な内容が多い。
- 楽器:ギターやピアノを使用してメロディや伴奏を作り上げる。
- 文化的背景:都会的なスタイルで、1930~1950年代に人気を博した。
Paulinho da Viola
(1942-)
ブラジルのサンバ界を代表するシンガーソングライターで、洗練されたスタイルのサンバとショーロ(サンバの前身)を融合した楽曲で知られます。父がショーロのギタリストだった影響で伝統音楽に親しみ、繊細で詩的な歌詞と優雅なギター演奏が特徴です。
彼はカリオカ文化(ブラジル南東部のリオデジャネイロの市民や出身者たちの文化)の象徴的存在であり、「Foi Um Rio Que Passou Em Minha Vida」などの名曲を生み出しました。その作品は伝統的なサンバに敬意を払いながらも、時間を超えた魅力を持っています。
Elis Regina
(1945-1982)
「ブラジルの音楽の女王」と呼ばれる伝説的な歌手で、サンバやボサノバ、MPB(ブラジルポピュラー音楽)など多様なジャンルで活躍しました。その力強い歌唱力、豊かな表現力、そして舞台でのエネルギッシュなパフォーマンスで知られます。
「Águas de Março」や「Como Nossos Pais」などの名曲があり、ブラジル音楽史における重要な存在です。短い生涯ながら、彼女の音楽は今なお幅広い世代に影響を与え続けています。
Clara Nunes
(1942-1983)
ブラジル初のプラチナディスクを獲得した女性サンバ歌手で、アフリカ系ブラジル文化の要素を取り入れた楽曲が特徴です。力強くも優雅な歌声で、宗教的テーマや伝統的なサンバに敬意を払った作品を数多く残しました。
「O Mar Serenou」などのヒット曲で知られ、ブラジルの文化や伝統の象徴的存在として広く愛されています。彼女はサンバを国内外で普及させた先駆者であり、ブラジル女性アーティストの地位向上にも貢献しました。
サンバ・エンヘード
- カーニバル用の特別な楽曲。打楽器の迫力を感じたいときにおすすめ。
- リズム:力強く、パーカッションのアンサンブル(バテリア)がリズムの核。
- メロディ:テーマ性のある壮大な歌詞とキャッチーなリフレイン。
- 歌詞:壮大な歴史や文化・社会問題を扱う。複雑な物語性を持つことが多い。
- 編成:数百人のパーカッション隊とシンガーがカーニバルで演奏。
- 文化的背景:リオのカーニバルでサンバ学校(Escolas de Samba)が披露する競技的スタイル。
パゴーヂ
- 現代的なカジュアルサンバ。明るい雰囲気で、日常的な楽しさを感じられる。
- リズム:伝統的なサンバを簡略化し、軽快で踊りやすいテンポ。
- メロディ:ポップ要素が強く、明るく親しみやすいメロディライン。
- 歌詞:軽快で親しみやすい日常的なテーマを扱う。ユーモアや楽しい情景が含まれることが多い。
- 楽器:カバキーニョ、バンジョー、タンタン、レコレコが主流。
- 文化的背景:1980年代以降に都市部で流行し、若者文化と結びつく。
- 歌詞の特徴
Grupo Fundo de Quintal
(1970年代結成)
パゴーヂの先駆者として知られるグループで、リオデジャネイロのCacique de Ramosクラブから誕生しました。伝統的なサンバの要素を継承しつつ、バンジョーカヴァキーニョやタンタ~ンなどの新しい楽器を導入し、革新的なサウンドを生み出しました。
「A Amizade」や「Lucidez」など、多くの名曲が愛されています。彼らはパゴーヂの基盤を築き、多くのアーティストに影響を与えています。
Zeca Pagodinho
(1959-)
ブラジルのパゴーヂ界を代表するシンガーソングライターで、ユーモアと日常的なテーマを盛り込んだ歌詞が特徴です。カジュアルで親しみやすいスタイルが幅広い層に愛され、「Deixa a Vida Me Levar」などのヒット曲を多数生み出しました。
彼の音楽は、ブラジルの庶民的な生活や文化を反映しつつ、伝統的なサンバの精神を大切にしています。ライブパフォーマンスでも高い人気を誇り、今なおサンバ界で重要な役割を果たしています。
Exaltasamba
(1986年結成)
ブラジルのパゴーヂバンドで、ロマンティックなサウンドと親しみやすい歌詞が特徴です。特に1990年代から2000年代にかけて、多くのラブソングをヒットさせました。
「Me Apaixonei pela Pessoa Errada」や「Tá Vendo Aquela Lua」などの楽曲が代表的です。彼らは従来のサンバをモダンにアレンジし、若者を中心に絶大な支持を得ました。活動期間中に多くのアルバムをリリースし、ブラジル音楽の大衆化に大きく貢献しました。
サンバで使われる楽器
楽器名 | 役割・特徴 | 例/詳細 |
---|---|---|
【打楽器】 アゴゴ | 金属製の鐘で、2つまたはそれ以上のサイズの異なる鐘が連結。リズムの装飾音を加える。 | 棒で叩いて音を鳴らす。 |
【打楽器】 タンタ~ン (中型太鼓) | 中低音を出す片面太鼓。主にパゴーヂで使用され、ベースラインの代わりとして機能。 | 打面を手で叩いて演奏する。 |
【打楽器】 スルド (大太鼓) | サンバの基盤となる低音を担当する大型の太鼓。リズム全体を支える役割。 | サイズは小中大の3種類がある。 |
【打楽器】 タンボリン | 高音で鋭い音を出す小型の打楽器。主にリズムのアクセントを担当。 | 片手で叩きながらスティックで演奏。 |
【打楽器】 ギロ | 溝のある表面を棒でこすることで独特のリズム音を生む。 | 木製や竹製が一般的。 |
【打楽器】 パンデイロ | タンバリン型の楽器で、膜を叩きながらジングル音を出す。伝統的なサンバから現代のパゴーヂまで幅広く使われる。 | サンバの代表的な楽器の一つ。 |
【打楽器】 カイシャ (スネア) | スネアドラムに似た楽器で、シャープな音を出し、リズムを細かく補強。 | ドラムセットのスネアに似た音色。 |
【打楽器】 ショカーリョ (シェイカー) | 小さな金属製の筒にビーズが入った楽器で、リズムにシャカシャカした装飾音を加える。 | 振ることで音を鳴らす。 |
【打楽器】 ヘコヘコ | 金属製の振動音を出す楽器で、牛の鳴き声に似た独特の音を生む。ギロに似ている。 | 棒を使ってこすることで音を出す。 |
【打楽器】 クイーカ | 内部に取り付けられた棒を濡れた布でこすることで、ユニークな「うなり声」のような音を生み出す楽器。 | サンバのリズムに特徴的なアクセントを追加。 |
【打楽器】 カスタネット | 装飾的なリズムを加えるための楽器。主に地方の伝統的サンバスタイルで使用。 | フラメンコにも似た音色。 |
【弦楽器】 カバキーニョ | ウクレレに似た小型の4弦楽器で、コード進行やリズムの装飾を担当。 | メロディーやコードでの伴奏に使用。 |
【弦楽器】 ギター (ヴィオラォン) | サンバのハーモニーを支える6弦ギター。リズム的なストロークとメロディックな伴奏が特徴。 | ボサノバにもよく使用される。 |
【弦楽器】 バイオリン | 主にクラシック音楽の影響が強いサンバで、旋律や伴奏を演奏。 | サンバ・カンサォンで時折使用。 |
【弦楽器】 マンドリン | ショーロやサンバのメロディ演奏に使われる。鮮やかで華やかな音色が特徴。 | ブラジル風の旋律で重要な役割を持つ。 |
【弦楽器】 バンジョー | カバキーニョの代わりに使用されることもあり、音量が大きく、カーニバルのパレードなどで効果的。 | サンバ・パゴーヂでよく見られる。 |
【弦楽器】 ヴィオラ・カイピラ | ブラジルの伝統的な10弦ギターで、地方音楽から影響を受けたスタイルで使用される。 | サンバ・カンサォンやショーロにも登場。 |
【弦楽器】 ベースギター | 現代的なサンバで使用される低音楽器。ベースラインを提供し、リズムとメロディをつなぐ。 | パゴーヂやモダンサンバで多用。 |
【鍵盤楽器】 ピアノ | モダンなサンバ・ジャズのアレンジで使用。和音や即興的な演奏で楽曲を補完。 | ボサノバやサンバ・ジャズでも活躍。 |
【管楽器】 フルート | サンバのメロディーや装飾的なフレーズを奏でる。軽やかで華やかな音色が特徴。 | 主にサンバ・ショーロなどで活躍。 |
【管楽器】 クラリネット | ショーロやメロディックなサンバで用いられる。柔らかく滑らかな音色で旋律を補完。 | フルートと一緒に使われることも多い。 |
【管楽器】 トロンボーン | サンバのカーニバルパレードで、リズムとメロディーラインを補強。 | カーニバル用のエンヘードで多用。 |
【管楽器】 トランペット | サンバ・エンヘードやカーニバルで、リズムとメロディの補強として使用。 | ブラスセクションで重要な楽器。 |
【管楽器】 サックス | サンバ・ジャズやショーロで、メロディラインを彩る役割を果たす。 | 柔らかく滑らかな音色。 |
まとめ
元々、サンバは明るくて激しいイメージしかなかったのですが、いざ聴いてみると、ゆったりとしたものばかり出てくる……。という素朴な疑問から、本記事の制作に至っています。
いやー、パゴーヂいいですね。一気にハマってしまいました。
お気に入りの楽曲や、作曲の手助けになれば幸いです。