SONICA TSUGARU SHAMISEN レビュー 圧倒的な表現力を持つ三味線音源
SONICA INSTRUMENTS TSUGARU SHAMISENは、高い表現力を持つ三味線音源です。
- 説得力のあるサウンド
- 多彩なアーティキュレーション
- 打ち込みを楽にするCC64やレガート
サウンドを聴きながら、SONICA INSTRUMENTS TSUGARU SHAMISENに迫っていきます。
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サウンドを聞いてみる
ソロで聞いてみる。
短いフレーズを打ち込んでみました。
とても生っぽく、力強いのに繊細なサウンドを奏でられます。
総合音源に含まれる和楽器は、表現として物足りない場面も多く、SONICA INSTRUMENTSは、圧倒的な表現力でその不満を改善します。
他の音源との比較
UVI World Suite2は、全世界の様々な民族楽器が集まった民族総合音源で、私自身たくさん活用している音源ですが、こと和楽器に関しては、大変微妙な音源です。
バチで弦を弾く響きがカットされているようです。これでは、おもちゃの三味線のように聞こえます。
次は、IMPACT SOUND WORKSのKOTO NATIONです。
琴音源におまけとしてついてくる三味線ですが、やはりニュアンスが出ません。
次は、日本・中国・韓国の楽器が集まったNative Instruments East Asiaです。
非常にいい感じではあるのですが、ソロで使う場面では、ちょっと厳しいかな……?という印象です。(ちなみに、この音源の尺八はかなり好きで使っています。)
音源比較まとめ
あらためて、SONICA INSTRUMENTS TSUGARU SHAMISENを聞いてみましょう。
やはり、飛び抜けた表現力があるのが分かりますね。
この製品は、定価4万円程ですが、その値段の価値が十分ある製品です。
オケに合わせてみる。
SONICA INSTRUMENTS TSUGARU SHAMISENは、音に芯があり、エフェクトのノリも非常に良いです。
次のサンプル曲では、歪みエフェクトを足していますが、分厚いオケの中でもしっかりと聞こえます。
よさこい音楽や和ロックにも、バッチリはまりますね。
ちなみにこの音源にレイヤーしたのは、下記和太鼓音源。
打ち込みTips
CC64で「すくい」
三味線の「すくい」は、ギターで言うアップストロークです。
サスティンペダルを使うと、キースイッチなしで、「すくい」が演奏できます。
これで、三味線特有の高速のバチさばきも再現できます。
レガートで「ハンマリングオン・プリング」
レガートで「はじき」、ギターで言うハンマリングオン・プリングを簡単に扱えます。
これも非常によく使います。
アーティキュレーションがかなり多い。
これだけアーティキュレーションがあると、打ち込むのが中々大変です。
そのため、バンドルで購入して、MIDIグルーブ集を手に入れるのがおすすめです。
これで研究すれば、打ち込み方を学ぶことができます。
Studio One用キースイッチ
下記からダウンロードできます。
- Studio Oneで、上記キースイッチマップを使う方法
-
上記ファイルをダウンロード後、解凍(展開)します。
その後、Studio Oneをインストールしているフォルダに移動し、
StudioOne\Presets\User Presets\Key Switches
に放り込みます。
Studio Oneを起動して、右にあるブラウズから、「プリセットの索引を再作成」をします。
ピアノロール→サウンドバリエーションから、選択します。
CPU負荷
軽いです。
- OS:Windows11 64bit
- CPU:AMD Ryzen 9 3900X [3.8GHz/12Core]
- メモリ:96GB
- DAW:Studio One6.6
- サンプリングレート・解像度:48kHz・32bit float
- バッファーサイズ:1024samples
- オーディオインターフェース:Antelope Audio Discrete4
まとめ
以上が、SONICA INSTRUMENTS TSUGARU SHAMISENのレビューです。
弦指定・奏法指定の必要があるので、打ち込むのは大変部分もあるのは正直な所。しかしそれ以上に、ここまでリアルに打ち込める三味線音源は、現状ありません。
三味線を使った説得力のある楽曲を作りたい場合は、選択肢は他にない!と言っても、過言ではありません。素晴らしい音源です。
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