
日本語マニュアルのないVSTプラグインを自由に操るため、翻訳ハックをまとめました。
- プラグイン内の英語をOCRでテキスト化して翻訳
- 英語マニュアルPDFを翻訳
私自身たくさんのVSTプラグインを使っていますが、本記事の方法で、ほとんど苦がなく使うことが出来ています。
本記事を参考に、快適なDTMerライフをお過ごし下さい!
プラグイン内の英語を翻訳する方法
Fabfilterなど、プラグイン内のTipsを翻訳する方法をご紹介します。

このようなプラグイン内の英語を翻訳するには、次のような流れとなります。
- 画像を保存する。
- OCRで画像内の英語をテキスト化する。
- DeepLで翻訳。
下記、Windowsのソフトを使っていきますが、同様のソフトをインストールすれば、Macでも同じことが可能です。
1.画像を保存する。
画像の保存は、Fabfilterのプラグインのように、マウスを離した瞬間にTipsの文字が消えてしまうプラグインに対して必要です。
Windowsでは、Windowsボタン+Print Screenで、デスクトップ全体を画像化できます。(ピクチャフォルダに自動保存されます。)

ピクチャフォルダを開くのが面倒くさい場合は、Snapcrabというソフトが大変便利です。
Print Screenを押すだけで、デスクトップに保存されます。
2.OCRで画像内の英語をテキスト化する。
Windowsの標準機能を使うと、画像内の文字を簡単にテキスト化できます。
先ほど保存した画像を開き、Windowsボタンの横の検索ウィンドウをクリックします。

その後、翻訳したい英語部分をドラッグして選択します。

すると自動的にEdgeが立ち上がります。

ごくごくたまに、WindowsのOCR機能がうまく行かない時があります。
そんな時は、Capture2Textというソフトを使うと、Windowsボタン+QでOCR機能を使うことが出来ます。
3.DeepLで翻訳する。
翻訳精度が高いDeepLを使いましょう。
インストールすることで、翻訳したい文章を選択し、Ctrl+Cを2回連打するだけで翻訳できます。

テキスト化した段階では、勝手に改行された状態になっており、少し見づらいはずです。
改行を削除し、文章を全選択(Ctrl+A)して、切り取り(Ctrl+X)&ペースト(Ctrl+V)すると、整った95%くらいの精度の日本語に翻訳されます。
マニュアルPDFを翻訳する方法
マニュアルPDFを無料で翻訳する場合、いくつか選択肢があります。
日本語翻訳精度が高い順に、
- DeepL手動翻訳(5,000文字ずつ)
- Word PDF翻訳(大きめのファイルまで一気に翻訳可能。)
- Google翻訳(10MBまで レイアウトが崩れる。)
③google翻訳は、レイアウトが崩れるため、あまりおすすめしません。
DeepL手動翻訳
DeepLの翻訳は、5,000文字まで可能です。
英語マニュアルの読みたい部分をドラッグして、Ctrl+Cを2回連打して翻訳していきます。
別途テキストエディターを用意して、翻訳した日本語を貼り付けて行きましょう。私が行う時にはWordに貼り付けていきますが、無料のテキストエディターでも良いでしょう。
原始的なやり方のようにも思えるかもしれません。
しかし、順に理解できるため、じっくりマニュアルを読み込みたい場合に適しています。
Windows Word PDF翻訳
PCにWordをインストールしている場合は、PDFをまるごと翻訳できます。レイアウトも崩れません。
- WordでPDFを開きます。(「開く」からか、PDFドラッグでもOK。)
- 一度Wordファイルとして、保存する。
- その後「校閲→翻訳→ドキュメントの翻訳」を選択。
- 右に現れたメニューから、翻訳を選択。

さすがに、かなり長い(300ページくらいある)ファイルは、翻訳にエラーが出る場合があります。
その場合は、切り取り&ペーストで、Wordファイルを切り分けることで、翻訳することが可能です。
まとめ
以上が、翻訳ハックです。
DeepLは、かなり読みやすく翻訳してくれます。無料なのですから、思う存分活用しましょう。
もう海外プラグインを買うことを恐れる必要はありません!
この記事を書いたのは

渡部絢也
作編曲家・シンガーソングライター
「地方にいながら、音楽でご飯を食べる」で早十数年。
東北秋田県で田舎生活をしながら、音楽にいそしむ。
メイン楽器はアコギ。歌も歌うDTMer。
・音楽制作依頼(舞台ミュージカル音楽・CMソング&BGM等)
・ブログ運営(音楽理論解説&VSTプラグイン解説)
・教材販売(使えるギターコード進行集など)
・ユニット「ウタトエスタジオ」では、ファミリー向けの作品作りも。
丁寧解説がモットー。 twitterでも、ぜひお気軽に絡んで下さい。
音楽監督作品「ミュージカル青春するべ!」
