XLN Audio RC-20レビュー ヴィンテージ感を演出!
rainysongame
XLN AudioのRC-20 Retro Colorは、ヴィンテージ感を付与するマルチエフェクトプラグインです。
収録エフェクト
- NOISE:レコード・カセット・VHSなどのノイズ音を付与。
- WOBBLE:ピッチのゆらぎを付与。
- DISTORT:歪み
- DIGITAL:サンプルレートとビット深度を減少させる。
- SPACE:リバーブ。
- MAGNETIC:磁気テープ特有の音量変化を加える。
味のあるサウンドを、簡単に作れます。
サウンドサンプルを聴いて、RC-20の力を体感してみましょう!
目次
RC-20の音を聞いてみよう。
今回は、検証用に8小節の楽曲を作ってみました。5トラックの楽曲です。
- 歌:生録音
- リード
- プラック
- ベース
- ドラム
歌以外の音源は、UVI Falcon Expansion Lofi Dreamsを使っています。
①の時点でLofiな音源を使っているので、元々雰囲気は出ているのですが、RC-20を使用した②は質感が激変して、味わい深いサウンドになっていますね。
全体的にノイズがかったサウンドになっているのはもちろん、リードの音色が激しく歪んでいます。
ドラムもいい具合に歪んでおり、声もコーラスがかったような音色になりました。
これら全てがRC-20の効果によるものです。
RC-20の使い方
基本・マスターセクション
画面上部のMAGNITUDEが、色々なノブの値と連動しています。
EQセクションには、ローカット・ハイカットがあります。TONEノブは、下記のようなEQカーブを描きます。
NOISE:ノイズの付与
- TYPE:ノイズの種類を選択。16種類ある。
- TONE:チルトEQ。時計回りで高域が強く。
- ROUTING:POSTにすると、マスターEQ後にノイズがかかるようになる。
- FOLLOW:入力信号に合わせて、ノイズの大きさが変化する度合い。
- DUCK:入力信号に合わせて、ノイズが小さくなる度合い。
- FLUX:ゆらぎ。ランダム要素を加える度合い。
WOBBLE:ピッチのゆらぎ
- WOW/FLUTTER:ピッチのゆらぎのタイプのバランス。
WOWがゆっくり。FLUTTERがブルブル細かい。 - RATE:WOW/FLUTTER、それぞれのピッチのゆらぎの速度を設定。
- STEREO:WOWがステレオとなり、コーラスの効果が生まれる。
- MIX:エフェクト音をどれだけ混ぜるか。
- FLUX:ゆらぎ。ランダム要素を加える度合い。
DISTORT:音を歪ませる。
- TYPE:歪み方を6種類から選べる。
- FOCUS:どの帯域を歪ませるか選べる。
- MIX:エフェクト音をどれだけ混ぜるか。
- FLUX:ゆらぎ。ランダム要素を加える度合い。
DIGITAL
- RATE/BITS:サンプルレートとビットレートの減少のバランス。
- FOCUS:どの帯域を歪ませるか選べる。CUTでは選択外の帯域を除去。
- SMOOTH:デジタルな歪みを、馴染ませる。
- MIX:エフェクト音をどれだけ混ぜるか。
- FLUX:ゆらぎ。ランダム要素を加える度合い。
SPACE:リバーブ
- DECAY:リバーブの長さ。
- FOCUS:どの帯域にリバーブをかけるか。
- PREDELAY:リバーブを遅らせる。
- STEREO:モノラル・ステレオ、どちらのリバーブか選択。
- FLUX:ゆらぎ。ランダム要素を加える度合い。
MAGNETIC:磁気テープ特有の音量変化
- WEAR/FLUTTER:WEAR(ゆっくりな音量変化)・FLUTTER(ブルブルとした細かい音量変化)の割合を決める。
- STEREO:ステレオにすると、左右で違う音量変化が起こる。
- RATE:FLUTTERの音量変化の速度を決める。
- DROPOUTS:いきなりガクッと音量が小さくなる度合い。
- FLUX:ゆらぎ。ランダム要素を加える度合い。
CPU負荷
大変軽いです。
●PCスペック
- OS:Windows10 64bit
- CPU:AMD Ryzen 9 3900X [3.8GHz/12Core]
- メモリ:64GB
- DAW:Studio One5.4
- サンプリングレート・解像度:48kHz・32bit float
- バッファーサイズ:512samples
- オーディオインターフェース:Antelope Audio Discrete4
まとめ
以上が、XLN Audio RC-20のレビューです。
簡単にヴィンテージ感を演出できるエフェクトですね。
特に私が気に入っているのは、わざとらしく歪ませた時の質感です。物凄く気持ちが良い!
- 温かいサウンドを作る。
- Lofi Hip Hopっぽい音作りをする。
- 劇伴などで古い感じを演出する。
など、持っておくと便利なことも多いエフェクトです。
音楽監督作品「ミュージカル青春するべ!」
プロフィール