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Sonible smart:gateレビュー AI自動設定のゲートプラグイン

AI自動設定のゲートプラグイン
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Sonible smart:gateは、AI自動設定のゲートプラグインです。

ゲートはDAWにも標準的に付いているエフェクトではありますが、スレッショルドの設定がシビアで、結局波形を手でフェード処理する方も多いと思います。(私もそうでした。)

Sonibleが目をつけたのは、まさにそこです。

AIを利用し、より手軽で柔軟な処理ができるゲートプラグインを目指して制作したとのこと。本記事では、smart:gateをじっくり試していきます。

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サウンドを確認する。

smart:gateを紹介する前に、ゲートプラグインとは何か?という方は、下記をご覧ください。

●ゲートプラグインとは?

ゲートプラグインは、設定した音量より音が小さい時に、無音にしたり、より音を小さくしたりするエフェクトです。

例えば、ボーカルで歌ってない時のノイズ・ギターを弾いていない時のノイズを、ゲート処理して消したり減らしたり、リバーブのテールをゲート処理して、特有のサウンドを作ったりします。

特定の音のみの認識が可能。

smart:gateが他のプラグインと違うのは、AIプロファイリングにより、特定の音のみを対象に音を残したり、消したりできることです。

次のドラムトラックで試してみます。

smart:gateでSnareのみ残るようにしてみた。
①Bypass
②smart:gateでスネアのみ残した。

これは、通常の音量レベルからだけ判断するゲートでは、絶対にできない芸当です。

プロファイリングをボーカルに変えれば、例えばヘッドホンから漏れたオケが一緒に収録されたトラックも、音量レベルからではなく、声に絞ってゲート処理を行うことができるわけです。

また面白いのが、Duckingモードです。Gateが残す処理だとすれば、Duckingは消す処理です。

smart:gateで、Snareのみ消してみた。
③Duckingモードで、スネアだけ消した。

これも、通常のゲートプラグインでは無理ですね。

誤解してはいけないのは、smart:gateは、あくまで音量信号全体に対する処理だということです。ハイハットとスネアが同時に鳴っている時、ハイハットを残して、スネアの音のみを消すようなことはできません。

アコギトラックに使ってみた。

smart:gateには、様々な見慣れないパラメーターがありますが、これらを駆使して、自然なゲート処理をしてみました。

アコギを生録音したものです。

アコギの波形
④アコギ:Bypass
Studio Oneのゲートプラグイン
⑤Studio Oneのゲートプラグイン

⑤は、0:05付近の、アコギが一回途切れてから復活する時の音が不自然になっていますね。

ここらへんの調整が非常に難しいので、ゲートプラグインを使わずに波形をフェード処理する方も多いと思うのです。

一方、smart:gateはどうでしょうか?

smart:gateのアコギ設定
⑥smart:gate使用

0:05付近の音が非常に自然になっていますね。

パラメーターが多くて、難しそうに思うかもしれませんので、下記画像を用意しました。

smart:gateの日本語マニュアル

特に、通常のゲートプラグインにはない、Level BiasやTolerance、Band Suppressionは、重要なパラメーターです。

Impactは、リダクション量を調整するものと思ってOKです。「消えすぎるな」と感じれば、Impactの値を下げることで、リダクションの量を下げることができます。

AIプロファイリングと、これらのパラメーターを駆使することで、今まで非常にシビアだったゲートプラグインの調整から解放されることになります。



サイドチェインでの活用

作編曲の観点での活用も紹介します。

次のサンプル曲は、ドラムバス・パッドの2トラックです。

smart:gateをサイドチェインに活用
⑦Bypass
smart:gateでHihatに合わせて、音が鳴る設定に。
⑧サイドチェインで、ドラムバスのHihatに合わせて、Padの音が鳴るようにした。

非常におもしろいですよね。

ドラムバスから、ハイハットだけを抽出してゲートかけるのは、通常のゲートプラグインではできません。

サイドチェインEQの付いたコンプレッサーで似たようなことはできますが、圧縮されてしまうため歪むなどの色がついたりもしますし、ハイハットの帯域を狙ってもスネアに反応したりしてしまいます。

ハイハットをパラだししたり、トリガー用のトラックを使ったりして、DAW付属のゲートプラグインを使う方法もありますが、開閉に関しての細かな数値設定ができるのは、smart:gateの利点と言えると思います。




日本語画像マニュアル

smart:gateの日本語マニュアル



smart:bundle 説明

sonibleのsmartシリーズのバンドルは2種類あります。

smart:gateが含まれるのは、smart:bundleのみです。

プラグイン名種類smart:
essential
bundle

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CPU負荷

AIによる識別がありますので、少しCPU負荷があるのと、レイテンシーが長めです。

smart:gateのCPU負荷

●PCスペック

  • OS:Windows10 64bit
  • CPU:AMD Ryzen 9 3900X [3.8GHz/12Core] 
  • メモリ:64GB
  • DAW:Studio One6
  • サンプリングレート・解像度:48kHz・32bit float
  • バッファーサイズ:1024samples
  • オーディオインターフェース:Antelope Audio Discrete4

まとめ

以上が、smart:gateのレビューです。

プロファイルリストを見ると、ボーカルのみならず、スピーチなども含まれます。

smart:gateのプロファイル画像

ボーカルを処理するMIX師放送用に声の処理をする方々、ミックスエンジニアの方々などにとっては、作業が効率化できる余地が大いにあるプラグインと言えるでしょう。

また、ギターを演奏する方は、エレキのアンプシミュに入れる前に使うのは定番の使い方です。

ソフト音源のみを取り扱う作編曲家は、さほどゲートプラグインを使う機会自体が少ないのではないかと思いますが、サイドチェインを活用したクリエイティブな使い方など、新たな手法を試したい方にもおすすめできそうです。

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この記事を書いたのは

渡部絢也

作編曲家・シンガーソングライター
「地方にいながら、音楽でご飯を食べる」で早十数年。
東北秋田県で田舎生活をしながら、音楽にいそしむ。
メイン楽器はアコギ。歌も歌うDTMer。

・音楽制作依頼(舞台ミュージカル音楽・CMソング&BGM等)
・ブログ運営(音楽理論解説&VSTプラグイン解説)
・教材販売(使えるギターコード進行集など)
ユニット「ウタトエスタジオ」では、ファミリー向けの作品作りも。

丁寧解説がモットー。 twitterでも、ぜひお気軽に絡んで下さい。

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