Shimmer Shake Strike2レビュー 究極の振りモノ系音源!
IN SESSION AUDIO / Shimmer Shake Strike2は、シェイカーやタンバリンなどの振りモノ系音源です。
振りモノ系の打ち込みは、出てくる機会は多いのに、打ち込むのが面倒くさい上に、クオリティを上げるのが難しいパートです。
Shimmer Shake Strike2であれば、いとも簡単に超時短で打ち込むことができ、何より、めちゃくちゃ良いサウンドなのです。
サウンドを交えて、迫っていきましょう!
サウンドを聴いてみよう!
早速サウンドを聴いていきましょう。
私が、他の音源のシェイカーで打ち込んだものと、Shimmer Shake Strike2のサウンドを聴き比べます。
①は、同じサンプルをただ強弱を付けているだけなので、不自然に聞こえます。
一方、②のShimmer Shake Strike2のサウンドは、あまりにもリアル!あまりにも自然!
しかも打ち込みにかかった時間は、本当に10分の1くらい。一瞬です。
普通の打ち込みの場合
まず、普通の音源からシェイカーを選んで打ち込む場合は、
- 音源を立ち上げる *今回はBattery4
- シェイカーの音で良い音を探す。
- 打ち込む。
という流れになります。
まず、②良い感じのシェイカーの音が中々見つからないのですよね。
③打ち込みも、いくら工夫しても、中々いい感じにならない。
若干スウィングさせてみたり、ベロシティもいじっています。
やっぱり不自然。1サンプルしか使っていないのが原因でしょうね。
Shimmer Shake Strike2の場合
Kontaktか、Kontakt Player(無料)を立ち上げ、Shimmer Shake Strike2を読み込みます。
そして、パターンを演奏するなら、一本打ち込むだけ。
あまりにもリアルですよね。楽だし、早い。
こうして聴くと、シェイカーの強い部分は、音量自体よりも音質の変化の方が大事ですね。
さぁ。
ここまでで、既にShimmer Shake Strike2の凄さが分かってきたのではないでしょうか。
ここがすごいよ。Shimmer Shake Strike2
サウンドがとにかく自然!
IN SESSION AUDIOのHPを見ると、どのようにShimmer Shake Strike2を作ったのか、ヒントが書いてあります。
従来の楽器の「サンプリング」は、演奏している楽器をソフトからハードまで録音する、という単純なものでした。しかし、タンバリンやシェイカーは、この方法では決してリアルな音を再現することはできません。
そこで、パーカッションの演奏を録音し、前方や後方への突き上げ、アクセント、ひねり、そして全体をつなぐ重要な「間」の音のバリエーションをサンプリングすることにしました。
このアプローチにより、各シェイカーは12種類のアーティキュレーションからなる120のサンプルを使用しています。(後略)
知覚するのが難しい、振りと振りの間のサウンドを差し込んでいるのでしょうか。
実際、Shimmer Shake Strike2のパターンを見ると、「奥に振る」「手前に振る」と分けた音が出てくるように設計されているのも分かります。
自然な音を鳴らすためのこだわりを感じますね!
同じ楽器が何種類も入っている!
例えばタンバリンは、Shimmerというカテゴリに入っていますが、20種類用意されています。
曲によって、微妙にタンバリンの音が合わない時がありますが、選択肢が多いのでどれかははまるという安心感があります。
シェイカーは40種類。
大粒のものから、サラサラなサウンドまで入っています。
Strikeは、カウベルやクラベスなど、叩いて音を出すもので、108種類。
とにかく豊富です。
ちなみに、私が購入したのは、SHIMMER SHAKE STRIKE 2 & EXPANSIONです。
エキスパンションは後から付けられないとのことなので、豊富な音が欲しい場合は、最初からエキスパンション付きの製品を購入しましょう。
>Shimmer Shake Strike2+EXPANSIONの金額を確認する。
音源内のMIX機能が優秀
Shimmer Shake Strike2は、3つの音を組みわせて演奏する音源です。
各パートに対して、個別にTUNEやEQ、空間系(リバーブ・ディレイ)のセンドを設定できます。
少し分かりづらいのが、TONEでしょうか。
- FREQ:ハイパス・ローパスフィルター
- EMPHASIS:フィルターのレゾナンス調整
また、マスターではコンプやサチュレーション(TAPE)も一括でかけられ、他に外部エフェクトがいらないくらい、大変使いやすい画面となっています。
パターンはもちろん、ワンショットも打ち込める。
パターンだけではなく、選んだ楽器をワンショットで鳴らすことも出来ます。
初期状態だと、3つの楽器が同時に鳴りますが、LINKを外すとそれぞれの楽器ごとに打ち込めます。
特にStrike系の楽器は、クラップ(手拍子)なども豊富にあるため、重宝する機能だと思います。
音のヌケが良い。
Shimmer Shake Strike2は、とにかく音のヌケが良いです。
サンプル楽曲で聴いてみましょう。
「ちょっと浮いてるな。」「ヌケが良すぎるな。」という場合でも、MIX画面で簡単になじませられます。
TAPEを上げ、EQのHIGHを下げて、音量調整してみます。
耳馴染みよく、温かく甘い音色になりましたね。
この手軽さこそが、最高なのです。
CPU負荷
CPU負荷は、まぁまぁです。
少し高いと感じる場面もたまにあります。
- OS:Windows10 64bit
- CPU:AMD Ryzen 9 3900X [3.8GHz/12Core]
- メモリ:64GB
- DAW:Studio One5.5
- サンプリングレート・解像度:48kHz・32bit float
- バッファーサイズ:512samples
- オーディオインターフェース:Antelope Audio Discrete4
まとめ
以上が、振りモノ系音源Shimmer Shake Strike2のレビューです。
いかがでしたでしょうか?
拍子も「4/4、3/4、5/4、6/8、4/4(3連=12/8)」などバリエーション豊かで、隙がありません。
今後振りモノで悩むことはないでしょう。
時短+サウンドが良いは正義です。心から買ってよかった音源です。おすすめ。