【Media Integration寄稿】Pianoteq8レビュー
数多くの海外音楽メーカーの正規輸入代理店であるMedia IntegrationのHPでmodartt Pianoteq8の解説記事を書きました。
本記事では、Pianoteq8に対する感想を補足的に解説します。
忖度なしで、私が感じたままに書かせて頂きます。
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ピアノについて
今回、初めてPianoteqシリーズを触りました。
最初、立ち上げて思ったのは、とにかく軽い!!という驚きでした。
その次が、ピアノの数が多くて、どれを選べば良いのか分からない。ということ。
これはユーザーの方々も、拡張選択で悩まれるのだろうな、と。
そこでポップス4選ということで、寄稿記事で紹介したわけです。
中でも気に入ったのが、Blüthnerです。仕事でも、早速1曲採用しました。
Pianoteqを触る前、勝手にクラシックピアノに強いという印象を抱いていました。それだけではなくて、音が多くても埋もれずに主張もできるサウンドにできるのが、扱いやすいポイントですね。
反面、よく言われるモデリングくささが完全に無いとは、やはり言えないかな。とも思います。サンプリング音源と比べると、少しつるっとしてるというか、ヌメッとしてるというか。雑味が少し欠けているような印象でしょうか。
Hammer noiseやVELOCITYカーブ、MICの調整で、ある程度は違和感を緩和できます。
とはいえ、私が今後Pianoteq8を採用するとすれば、どちらかというと音を重ねる楽曲が多いかな。とは思います。音が重なる中ではモデリングくささは気になりませんし、Blüthnerは特に芯があり、抜けて聞こえてくれるので、頼りになる場面がありそうです。
また、シネマティックな表現の際も採用しそうです。Sympathetic resonance(共鳴具合)の調整をして、不思議な音作りをするのは今後使えそうなテクニック。
また、寄稿記事では紹介しませんでしたが、画面上部にあるサイコロボタンをクリックすると、ほとんどのパラメーターがランダムで変化して、およそピアノには聞こえない音にも変化します。
こういったクリエイティブな音作りをしたい方にもおすすめです。
クラシックギター音源
とても素晴らしいサウンドです。
私はギターソロをアドリブでガシガシは弾けないので、一旦MIDI上でフレーズを考えて本チャンを録音します。
でも、クラシックギターのソロだったら、もうPianoteq8で良いかな。って感じです。非常に音が良い。
難点をあえて言うのであれば、ギターのコード機能がないことですね。
ギタリストであれば別に問題ありませんが、ギターのことがまるっきり分からない方には、ボイシングを教えてくれるわけではないので、打ち込みが辛いかもしれません。
その他の拡張
記事でも紹介したハープは、今後も継続して使いたいな、と思っています。
物凄く好きですね。
全てのハープ音源の打ち込み形式をこれにして欲しい!と思ってしまうほど。
このモードでは、白鍵だけで音を操ることができます。まじで良い!
寄稿記事でも紹介したスティールパンも好印象です。
グレードについて
細かくEDITしたい方は、Pro一択です。
そこまで必要ない場合は、拡張音源数で選ぶのが良いかと思います。
- Pianoteq 8 Stage:音源2つ。
- Pianoteq 8 Standard:音源3つ。
- Pianoteq 8 PRO:音源4つ。
- Pianoteq 8 Studio Bundle:拡張音源全部入り。
ProとStandardの違いは、↓こんな感じで鍵盤ごとのパラメーター調整が可能かどうかです。
まとめ
本当に忖度なく、良いところ・あとちょっとな所を書かせてもらいました。
MODO BASSなどもそうですが、モデリング音源にはどうしても特有のサウンドが付きものです。ルームリバーブやAnalog系プラグイン(EQ・サチュなど)を駆使して、MIXで馴染ませるのは大変有効だと思います。
Pianoteqという名前からピアノだけと思う所ですが、クラシックギター・ハープは特におすすめ。
参考になりましたら幸いです。