UAD Sound City Studios レビュー スタジオの空気感を生み出す
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UAD Sound City Studios レビュー スタジオの空気感を生み出す

rainysongame
UAD Sound City Studiosサムネイル画像
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UAD Sound City Studiosは、ロックで有名なレコーディングスタジオのサウンドを再現するプラグインです。

  • スタジオの空気感を加えられる。
  • 様々な部屋・マイクの切替可能
  • チャンネルストリップ同梱

サウンドを聴きながら、UAD Sound City Studiosに迫っていきましょう。

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サウンドを聞いてみる。

サウンドを聞けば、UAD Sound City Studiosができることをすぐに理解できるはず。

センドで使った場合

次のサンプルは、シンプルなピアノのアルペジオです。
Closedマイクで、ドライなサウンド。

①ピアノ – Dry

これに、UAD Sound City Studiosを使ってみましょう。

UAD Sound City Studios プリフェーダーセンド
②UAD Sound City Studios使用

②を聞くと、スタジオの空気感が付与され、深みのある音になっているのが分かると思います。ドライなサウンドに部屋鳴りを追加し、あたかもスタジオで収録したかのように聞かせることができるのです。

今回は、センド(プリフェーダー)で送ったFXバスで、RE-MICモードで使用しているのですが、実はマニュアルでは、この使い方は推奨されていません。

重要 Sound City StudiosがRe-Micモードの場合、意図した設計結果と位相の問題を最小限に抑えるため、元のドライ信号がSound City Studiosの処理された出力とミックスされないように注意してください。元のドライソースを保持したい場合は、代わりにReverbモードを使用してください。

Reverbモードでは、わりとあっさりとした音になります。

①ピアノ – Dry
③UAD Sound City StudiosをReverbモードで。

あっさりですよね。
これはこれでありだと思います。

なぜプリフェーダーセンド?

記事中にサラッと紹介したプリフェーダーセンドについて、解説します。

Studio Oneで言えば、センドの横にあるアイコンを黄色くした状態です。

黄色い状態がプリフェーダー

プリフェーダーを使うと、元のトラックのフェーダーの大きさに関係なく、センドの量が固定されます。 そのため、元のトラックの音量を小さくしても、FXバスの音量に変化はありません。2つのトラックの音量バランスを自由に調整できるわけです。

一方、初期状態のポストフェーダーを使うと、元のトラックのフェーダーの大きさに応じて、センドの量が変わります。すると、元のトラックの音量を小さくすると、FXバスも一緒に小さくなってしまいます。この状態では、2つのトラックの音量バランスを調整するのに手間がかかります。

インサートで使った場合

マニュアル通りに使うと、RE-MICモードではトラックにインサートして使う形となりますが、ガラリと音が変化します。

UAD Sound City StudiosのRE-MIC
①ピアノ – Dry
④インサートして、RE-MICモード

④も、これはこれでありだとは思います。

しかし、原音のくっきりとした感じに、ふくよかさをほどよく入れられる、②の「プリフェーダーセンドでFXバスに送り、RE-MICモードを使って混ぜる」使い方が、私は一番好きです。

②UAD Sound City Studios使用

マニュアルで注意されているように、音が滲む感じがあると感じる場合は、Sound City Studiosをかけた上でAudio化して、MautoAlignで位相を合わせるのもありでしょう。その場合は、次のようになります。

MAutoAlign
⑤フリーズ化した上で、MAutoAlign

⑤の方が、焦点が合ったように感じられるかと思います。

ここで、もう一度Dryのピアノを聴き直すと、少し物足りなく感じる方もいるのでは。

①ピアノ – Dry

「①のDryが一番良いよ!」という方は、ピアノ音源Ravenscroft275を購入してください!(笑)

UAD Sound City Studiosの機能

UAD Sound City Studiosの一番美味しいポイントは、「スタジオの空気感を足すことができる!」これに尽きます。

とはいえ、様々な機能があるので、少し紹介しておきます。

部屋&マイク変更とフェーダーバランス

マイクを3個所に立てることができ、それぞれ2~3種類ずつ切り替えた上で、音量バランスを取れます。

部屋の切替もでき、様々なセッティングでRE-MICできます。

チャンネルストリップ

チャンネルストリップが付属しています。

UAD Sound City Studiosのチャンネルストリップ

中身は、EQ・コンプ・チャンバーリバーブで、順番の入替もできます。

DYNAMICSが特に、面白いです。
特に気に入っているのは自動でマルチバンド処理をするENCODE

詳しくは、Sound City StudiosのマニュアルをWEB和訳するのが良いです。

CPU負荷

CPU負荷は、かなり高いです。

UAD Sound City StudiosのCPU負荷

一つのプロジェクトで、同時に立ち上げられるのは多くても3つくらいのイメージ。
とっておきのトラックにかけるか、フリーズしながら使うかですね。

PC環境
  • OS:Windows11 64bit
  • CPU:AMD Ryzen 9 3900X [3.8GHz/12Core] 
  • メモリ:96GB
  • DAW:Studio One6.6
  • サンプリングレート・解像度:48kHz・32bit float
  • バッファーサイズ:1024samples
  • オーディオインターフェース:Antelope Audio Discrete4

まとめ

以上が、UAD Sound City Studiosのレビューです。

「スタジオの空気感を加える」という意味では、Eventide Tverb・IK Sunset Sound Studio Reverbなども思い浮かぶ所です。TverbもRE-MICのような機能はありますが、UAD Sound City Studiosほど、濃厚なかかり方ではありません。(その分軽いし、何個も使えますけど。)

UAD Sound City Studiosは、唯一無二の深み・温かみ・存在感を与えられるプラグインで、それが多くの人を虜にする理由でしょう。

「ここぞ!」という時の音作りに、無くてはならない存在になりそうです。

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プロフィール
渡部絢也
渡部絢也
作編曲家・シンガーソングライター
「地方にいながら、音楽でご飯を食べる」で早15年。東北秋田で田舎生活しながら、音楽にいそしむ。ミュージカル等の舞台音楽、CM音楽・ファミリー向け楽曲を手掛ける。

歌詞が伝わる歌を作るのが得意。

・音楽制作依頼(舞台音楽・CM楽曲等)
・ブログ運営(音楽理論&プラグイン解説)
・教材販売
・ファミリー向けの作品づくり
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