Techivation新作 AI-Loudener レビュー マスタリングにマジックを。
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Techivation新作 AI-Loudener レビュー マスタリングにマジックを。

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Techivation AI-Loudenerサムネイル画像
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Techivationが、またしてもやってくれました。AI-Loudenerは、マスタリングの最後にマジックを起こすプラグインです。

  • ピークレベルを上げずに、トラックに厚み・立体感・一体感を付与する。
  • 操作は、ボタン・フェーダーひとつずつ。
  • 要するに、簡単操作でいい感じになってしまう。

サウンド込みで、AI-Loudenerに迫っていきます。

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AI-Loudenerの使い方

まず、マスターの最下段のリミッターの前にAI-Loudenerを置きます。「リミッターの前が最適なはずだ。」というのは、TechivationのCEO Amin氏にも伺いました。リミッターを使わない場合は、最後に置きましょう。)

すると、「Learnボタンを押してね。」という画面が現れます。

Techivation AI-LoudenerのLearn

曲の中で、一番音が大きな場所を再生しながら、Learnボタンを押します。

Techivation AI-LoudenerのCapturing

3秒ほどで解析が終わり、画面が遷移します。

Techivation AI-LoudenerのLearn後画面

画面上部に、「55% Transparent, 45% Punchy」と結果が出ていますが、曲や再生箇所を変えると、この文言が変化します。(Warm・Edgy・Smooth・Bright・Silky・Lush・Clear・Gentleなども確認しました。)

この後、音を聴きながら、Driveを調整します。

AI-Loudenerのサウンドを聞く。

マスタリングチェーンのリミッターの前にAI-Loudenerを入れてみて、比較してみます。

マスタリングチェーン

比較検証のため、GainMatchで揃えて、後段のリミッターのGainは変えないようにしています。

サンプル1:電子系

それでは早速サンプルを聞いていきます。(現在、YouTube用に絵描き歌を作っており、かなりファニーな曲なのはご了承ください。

Techivation AI-Loudenerのサンプル1の結果
①bypass
②AI-Loudener On:Drive50% GainMatch-0.5dB

②では、全体的に若干厚みが増し、一体感が出ています。ちょっと飛び出して聞こえる部分が、ならされて非常に聴きやすくなっていますね。

画像を見ても分かりますが、ピークは変わりありません。一方、GainMatch上では、RMSで0.5dB下げているので、全体的なラウドネスが0.5dB上がっていることになります。

つまりAI-Loudenerは、出すぎているアタックをいい感じにならしつつ、全体的に厚みやステレオ感を微妙に変化させて、一体感や立体感を与えるプラグインといえるでしょう。

サンプル2:アコースティック系

次は、アコースティック系のサンプルです。ピアノ・アコギ・歌の3トラック。(これも、絵描き歌なので、歌詞の意味が分からないと思いますが気になさらず。)

Techivation AI-Loudenerのサンプル2の結果
③Bypass
④AI-Loudener On:Drive50% GainMatch-0.5dB

まじですか????というくらいの変化です。

え、Techivation、まじですごくない??

④では、まとまりが出て、物凄く聴きやすくなっていると思います。また、③のもたついた感じもスッキリときれいに聞こえるようになりました。

ちなみに、真ん中のDriveフェーダーは、ラウドネスをどれだけブーストするかに関わり、「トーン、ハーモニクスの豊かさ、ステレオ幅」を強化するという説明があります。

ここからも、AI-Loudenerの中身が少し垣間見れますね。

AI-Loudenerの中身予想
  • コンプ(ニーがゆるい感じの。)
  • サチュレーター
  • クリッパー
  • トランジェントシェイパー
  • ステレオイメージャー
  • ダイナミックEQ | マルチバンドコンプ
  • スペクトラル処理?(M-Clarityとか、そういった中身が使われてる?)

AI-Loudener私見

M-Loudenerからの進化

本サイトでも、前作のM-Loudenerについてはレビューをしていました。

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M-Loudenerに関しては、私は難しいという感想を抱いていました。

「そもそも大きく聞かせる必要はあるの??」という疑問もありましたし、効果が分かる所までかけると、少し豊満すぎる音質に変化する部分もあり、M-Loudenerに関しては、デモって欲しい。という投げかけをするに留まっていました。

これは、M-LoudenerにSound Effect・Drive・Softener・Smootherという4つのツマミ・ボタンがあることに加え、効果が繊細で、MatchRMSを使っても数値を決めるのが大変だったことにも起因していました。(数値決めしてる内に、正解が分からなくなるのよ。)

AI-Loudenerは、それらの不満を全て解消したと言っても良いと思います。

ボタン一つで、曲の文脈に沿った提案をしてくれる。ユーザーがするのは、Driveツマミの調整のみです。豊満すぎると感じるなら下げればいいし、もっと厚くしたいなら上げれば良い。それだけ。

簡単な上に、出音が良すぎます。

参考

「そもそも大きく聞かせる必要はあるのか?」という疑問に関しては、設問自体が間違っていたように今は感じています。より高いラウドネスを目指すためにAI-Loudenerを使うというより、適切なダイナミックレンジにするために使えるプラグインかどうかで考えるべきでしょう。

そういう意味では、AI-LoudenerもM-Loudenerも、使えるプラグインであることは間違いないと思います。

しかし、使い勝手やサウンドの素晴らしさを見ると、AI-Loudenerは飛び抜けて良いと思います。

GearspaceでのTechivationの書き込みとしては、「より正確で、透明なラウドネス、スピーディーなワークフローを求めるのであれば、AI-Loudenerの方が優れていると言えるでしょう。しかし、M-Loudenerの方が、音に色を加えるという点では優れています。」とのこと。

AI-Loudenerに弱点があるなら

劇的にマスタリングを変えてくれるというより、ある程度は自力でミックスを仕上げた上で、最後のひとふりとして磨き上げるためのプラグインです。

その結果は、お聴きいただいた通りマジカル!な結果になりますので、「自分のミックス・マスタリングには、あと一歩何かが足りない」という方におすすめできます。

また、同じ箇所を再生しても、分析結果が違うことが多々あります。

「さっきの結果が良かったな。」と思っても、現状、元に戻すことができませんので、何度か試したい時は複数立ち上げてやったほうが良いかもしれませんね。

CPU負荷

デフォルトのオーバーサンプリング2倍で3%ほどと、とても軽いです。

Techivation AI-LoudenerのCPU負荷
OSなし・2倍・4倍・8倍:2・3・6・8%
●PCスペック
  • OS:Windows10 64bit
  • CPU:AMD Ryzen 9 3900X [3.8GHz/12Core] 
  • メモリ:96GB
  • DAW:Studio One6.6
  • サンプリングレート・解像度:48kHz・32bit float
  • バッファーサイズ:1024samples
  • オーディオインターフェース:Antelope Audio Discrete4

まとめ

以上が、Techivation AI-Loudener のレビューです。

M-Loudenerは、登場以降、使い所を見出そうと何度か採用した場面はありましたが、使うたびに難しさを覚えていました。ですが、AI-Loudenerは今後かなり頻出して使うことになりそうな気配です。

Learn後の結果もおもしろく、現状確認した中だと、Transparent・Punchy・Warm・Edgy・Smooth・Bright・Silky・Lush・Clear・Gentleなど10種類見つけました。(なんかレアカードやらレアポケモンをゲットするかのような楽しさがあるな……!)

また、色々な楽曲に試して追記もしていきたいと思います。

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Techivationの他のプラグインが気になった方は、全プラグインレビューも参照下さい。

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プロフィール
渡部絢也
渡部絢也
作編曲家・シンガーソングライター
「地方にいながら、音楽でご飯を食べる」で早15年。東北秋田で田舎生活をしながら、音楽にいそしむ。メイン楽器はアコギ。歌も歌うDTMer。

・音楽制作依頼(舞台音楽・CM楽曲等)
・ブログ運営(音楽理論&プラグイン解説)
・教材販売
・ファミリー向けの作品づくり
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