カポタストとは? 実践的な使い方・おすすめカポ紹介!
ギター演奏に便利なカポタスト!
- どんな風に使うの?
- 移調したら、どのコードを弾けばいいの?
- 結局、どれを買えばいい?
という疑問に、サウンド付き・画像解説付きで丁寧にお答えします。
カポタストとは?
移調するための道具
カポタストは、ギターのネックに取り付けて、移調するための道具です。
写真のように、カポタストを2フレットにつけることをcapo2と表現します。
例えば、capo2でコードDを弾くと、実質的な響きはコードEになります。
弾きにくいキーが弾きやすく!
ギターの得意なキーは
- C
- G
- D
- A
- E
の、5つのキーです。
それ以外のキーの曲を演奏する時は、カポタストを使った方が演奏が楽になります。例えば、Key=E♭のコード進行を見てみましょう。
冒頭二小節の運指が、かなり大変です。「キュピッ」という、タッチノイズが多く気になりますよね。こんな時、カポタストを付けると格段に演奏しやすくなります。
カポタストを付けると音質が変わる。
カポタストを付けると、ボイシングだけでなく、音質自体も変化します。
ギターという楽器自体が、ハイフレットを押さえるほど、次のような音質変化があるためです。
- 音量が小さくなる。
- つまった音になる。(暗い音になる。)
- 音の伸びが悪くなる。
ですから、カポタストを高い位置につければ付けるほど、上記の効果が生まれます。
これは、完全なデメリットではありません。
カポタストによっていつもと違う響きが生まれ、作曲上有利に働くこともあります。
次の例を見てみましょう。先程と同じコード進行を、カポタストの位置を変えて弾いてみます。
同じコード進行なのに、全く違う印象になりましたよね! 響きを活かして、曲作りに活かしましょう。
【カポ技】2つのギターを重ねる
ギターデュオなどで、ギターを重ねる時にもカポタストは有用です。
同じコード進行を、カポタストの位置を変えて左右に重ねてみます。
編曲でもガンガン使えるテクニックですね。
カポタスト移調表
次の表を使うと、簡単に移調できます。
- よく使う5つのキーだけ掲載しています。
- capo5~7は、音質変化は激しくなりますが、実用性あり!
- capo8以上は演奏しにくいので灰色表示です。
(より激しい音質変化を狙う場合は、一考の余地あり。)
カポタスト移調表の使い方
- 表から、移調元のキーを探す。
- 音質変化に応じて、カポ位置を決定する。
- 各コードを置き換える。
次の例で、カポタスト移調をしてみましょう。
①表から、移調元のキーを探す。
元のコード進行がKey=E♭なので、表からE♭を探しましょう。
②音質変化に応じて、カポ位置を決定する。
上記の表を見ると、候補としては、
- capo1:Key=D
- capo3:Key=C
- capo6:Key=A
ですね。(capo8以上は、音質変化が激しく、演奏もしにくいので今回は外します。)
今回は、capo3:Key=Cにしてみましょう。
③各コードを置き換える。
コードの置き換えも、表を見ながら行います。
変更するコードのルートを、表のどこからでも良いので探します。そして、capo3なので、見つけたマスの左3つ目に差し替えます。
コードを全て差し替えると、移調完了です!
おすすめカポタスト
G7thカポ:着脱性よし! 音質変化が少ない!
圧倒的オススメは、G7thのカポタスト!
G7thは、いろいろなカポタストを販売しています。中でも、G7TH Performance 3 ART Capoが最高!
一番は、着脱性の良さです!
圧倒的に楽! 音質変化も少ないです。
また、使わないときにはギターのヘッドに付けることも可能。
ヘッドに付けるのは、ライブ中の保管に便利!
5,000円ほどと、高いのだけがデメリットです。しかし、練習・本番問わず使いやすく、10年以上使っても壊れないほどの耐久性の強さを持ちます。
「悩んでいるのが金額なら買え! 買う理由が金額なら買うな!」という名言があります。後悔しないので、買いましょう!
NSカポ:ザ・最高音質!
音質から考えた場合は、ダダリオのNSカポがおすすめ!
カポタストを付けると、何故か少し音が丸っこい感じになるものです。しかし、NSカポは超クリアな音質のまま!
デメリットとしては、
- ネジ式なので、着脱に時間がかかる。
- ヘッドに付けられない。
そのため、ライブよりもレコーディングに向いています。
グライダーカポ:演奏中に転調可!
着脱に時間がかかるため、カポタストを曲中に付け替えるのは難しい……。
そんな常識をくつがえすのが、グライダーカポタストです!
下記動画のように、簡単に移調が可能です。
とはいえ、飛び道具……!
着脱しにくく、音が安定しないこともあります。普段使いはせず、途中で半音転調するような曲でのみ使うのが吉です。
バネ式:安くてそこそこ。
バネ式のカポタストも着脱が楽です。ヘッドにも付けられます。しかし、
- バネの力が弱いと、弦がビビる。
- バネの力が強すぎると、チューニングのズレが気になる。
と、メーカーによって、当たり外れがあります。有名所は、KYSERのカポタストですね。
おすすめできないSHUBB(シャブ)カポ
カポタストと言えば、SHUBBカポという方もいると思います。
私も昔はそうでした。なぜ、使わなくなったのかというと、
- ゴムが取れて使えなくなる。
- 使わない時に、ヘッドに付けることができない。
過去に使った二つとも、ゴムが取れて使えなくなりました。耐久性は重要! 上で紹介したカポタストを強くおすすめします。
カポタストを使う上での注意点
音のビビらないカポタストの付け方
カポタストはフレットの端っこに付けましょう。
端っこだと弾きにくい方は、斜めに付けるのも一つの手です。
ライブ用・家用に複数持とう。
ライブ本番に、カポタストを忘れて会場に行くと悲劇です。(膝から崩れ落ちるよ!)
そのため、ギターバックに予備用のカポタストを常時入れておきましょう。安いものでも良いです。絶対におすすめ!!
カポタストをつけたままのチューニング
カポタストをつけるとチューニングが若干変わりますよね。
そのため「カポタストをつけたままチューニングをしても良いのか?」と疑問を持つ人もいるかもしれません。
実際の所、私はシビアにチューニングをしなくても良いと思います。なぜなら、カポタストのある状態で完璧に合わせても、どこかのフレットを強めに押弦した時点でピッチがズレるからです。
バイオリンなどのフレットのない楽器であれば、微妙なズレを演奏で直せます。でも、ギターはフレットのある弦楽器。ある程度のズレは許容範囲です。
またライブの最中、カポタスト着脱ごとのチューニングはテンポが悪く、お客さんにストレスを与えることになりかねません。
ただ、もしもあなたがソロギターを弾くのであれば、シビアにやるのも一つでしょう。ギターだけで世界を作るのですから。
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まとめ
カポって、奥深いですよね!
普段押さえているコードも、カポタストの位置を変えて弾くだけで、全く違うインスピレーションを与えてくれます。
ぜひ、日々の活動に活かしましょう!
本記事内で、おしゃれなコード進行も一部紹介しましたが、コード進行に興味のある方は、下記のページもおすすめです!