Eastwest Hollywood Pop Brassレビュー ド派手なサウンド!
Eastwest HOLLYWOOD POP BRASSは、ド派手な音が特徴のブラス音源です。
- キラキラ&派手派手なブラスサウンド
- 聴いたことのある「あの音」!
- 他の音源をレイヤーする(重ねる)と、なお良し!
サウンドを聴きながら、POP BRASSに迫っていきましょう!
サウンドを聴いてみよう!
突き抜けるサウンド
サンプルとして、ロックなアレンジにPOP BRASSを使用してみました。
エレキの分厚い壁を難なく乗り越える、派手派手なブラスサウンドですね。
アニソンでよく聴く派手なブラスも、POP BRASSが多いのではないかと思います。
POP BRASS上での設定は、プリセットを多少いじった程度です。
- ステレオダブルを使用。
- ROOM・SROUNDマイクを若干下げて、音をデッドに。
この程度で、こんなに使える音があっという間に出来上がります。
POP BRASSでの打ち込み
POP BRASSで特殊なのが、MIDIノート1つを押すと、トランペット・トロンボーン・サックス、全ての音が重なった状態で発音されることです。
そのため、楽器ごとにフレーズを変えて打ち込むのには向いていません。
メインメロディーを派手に際立たせたい時に最高な音源です。
今回の打ち込みデータは、下記のように、オクターブでユニゾンさせて演奏しています。
キースイッチを切り替えながら打ち込んでいます。
EastwestのOPUSエンジンは、Studio Oneで使うと、サウンドバリエーションに自動でキースイッチが登録されます。
他の音源をレイヤーすると、より最高に!
今回はステレオダブルというノブで、ステレオ感をアップしている関係上、少し定位がふわっと聞こえています。
そこで、芯のある他の音源を足すことで、より地に足の付いたサウンドにしてみます。
今回は、Native Instruments Session Horns Proをレイヤーしてみます。
③の方が、中心にも音があって、芯があるサウンドになっているのが分かると思います。
Session Horns ProのEnsembleプリセットは、楽器ごとにパンが広がっているので手動で直したり、エフェクトを使って馴染ませています。
POP BRASS単体でも十分ですが、サウンドに芯が欲しいという場合は、レイヤーは重要なテクニックですね。
POP BRASSのプリセット
POP BRASSのプリセットは、次のように分かれています。
- Sustain:音を伸ばす系のプリセット
- Short:短い音系プリセット
- Effects:フォール・グロウル・トリルなど
- Legato:レガート系プリセット
- MOD Combo:Modホイールで奏法を切り替えるプリセット群
- Pharases:フレーズサンプル
- Licks:Modホイールでフレーズや和音を変えられるフレーズサンプル
- Keyswitch:キースイッチで奏法を切り替えるプリセット群
普通に使う分には、Keyswitchプリセットで良いと思います。
ただ、Keyswitchプリセットの中には、レガート(ノートを繋げて重ねた時に、発音の始めにアタック音がしない)音が入っていません。レガートを使いたい場合は、レガートプリセットから選びましょう。
また、選ぶプリセットによって、Modホイールの挙動が変わるので、プリセット選択画面の英語の文章の説明が頼りになります。
CPU負荷
大変軽いです。OpusというのがPOP BRASSを指していますが、1~2%ほど。
Session Horns Pro(Kontakt)でも5%ほどと軽いですが、Opusエンジンはそれより動作が軽快ですね。
●PCスペック
- OS:Windows10 64bit
- CPU:AMD Ryzen 9 3900X [3.8GHz/12Core]
- メモリ:64GB
- DAW:Studio One5.5
- サンプリングレート・解像度:48kHz・32bit float
- バッファーサイズ:512samples
- オーディオインターフェース:Antelope Audio Discrete4
まとめ
以上が、Eastwest HOLLYWOOD POP BRASSのレビューです。
アニソンでも良く聴くあのブラスサウンドが、簡単に出てきます。
このサウンドを求めるなら唯一無二! です。
歌モノを作りたい方には、特にオススメできますね。