DC Snares レビュー スネアだけじゃない!楽しい音作りをどうぞ
Plugin Boutique DC Snaresは、4レイヤーのスネア専用音源です。スネアのほか、SE作りにも向いています。
- それぞれのレイヤーに6インサートエフェクト
- センド2系統・マスターエフェクト4系統搭載。
- 変調可能。リアルタイムに波形が変化する。
サウンドを聴きながら、DC Snaresに迫っていきます。
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サウンドを聞いてみる
製品名がDC Snaresなので、スネアばかり入っているのかと思いきや、スネアの他に、キックやハイハットなども含まれます。
次のサンプルの打楽器は、全てDC Snaresです。
ジャンル的に強いのは、電子楽器系のドラムですね。
その他、シネマティックなSE的なサウンドにも強いです。
それぞれのカテゴリの中には、15~20個ほどのプリセットが入っています。(唯一、Electronicには、大量に入っています。)
そのため、キックやハイハット目当てだと、少し物足りないかもしれません。作り方は、各プリセットを参考にすればよいので、自分で作ることは当然可能です。
EDITの仕方
4レイヤー
DC Snaresは、4レイヤーで音作りします。
各音色は、大量のサンプルから選択できます。
エフェクト部
エフェクト部が充実しています。
- 各レイヤーに最大6つのインサートエフェクト
- センドエフェクトは、リバーブ・ディレイの2系統
- マスターエフェクトは、センド2系統・最大4つのインサートエフェクト
エフェクトの種類は、12種類。
- TRANSIENT
- RESONATOR:金属のような響きを付与する
- SIZZLER:音程感や素材の質感を付与する
- SATURATOR:かなりのザラザラ系歪みを付与する
- HP FILTER
- LP FILTER
- LIMITER
- GATE
- COMPRESSOR
- EQ
- REVERB
- DELAY
珍しいのは、RESONATOR・SIZZELERの2つでしょうね。
この2つのエフェクトは大変面白く、今までにない音作りをできる可能性がありますね。
ただ、「DelayはピンポンやSyncが選択できない」「EQは1バンド」など、各エフェクト部の調整ノブが少ないことから、それぞれのエフェクトは簡易的な範疇に収まっているのは、もったいないと感じる所です。
中でも、音源ソースの中に、左右に振られたステレオ素材が入っているものの、Widthをいじれるエフェクトがないため、外部のステレオエフェクトに頼る必要があるのは、かなり惜しいと感じました。ぜひWidth調整のエフェクトを追加で入れて欲しい所。
モジュレーション
シンセ系の音作りには欠かせないモジュレーションですが、DC Snaresにも含まれています。
変調できるノブは、光ります。
演奏機能
キーボードでは、C1-B2で音程変化を、C3-B3までは連打機能で演奏できます。
私見
自分で音作りした例
私も音作りしてみました。
音程感のあるスネアです。素材が豊富で選び放題。音作りが楽しいです。
3分くらいで作った、シネマティックなサウンド例はこちら。
剣と剣を打ち付けるようなサウンドに聞こえるでしょうか?
ゲームの効果音作りなどでも役に立ちそうな場面があるかもしれません。
強い部分・弱い部分
プリセットカテゴリーの中にあるアコースティックスネアに関しては、DC Snaresではなく、普通の生系ドラム音源を使いたいな、というのが正直な所。
やはりDC Snaresが強いのは、電子系スネア&クリエイティブなSE作りだと感じます。自分で音作りが好きな方は、楽しめるプラグインと言えるでしょう。
中でも、エフェクトなどを調整すると、リアルタイムで波形が変化するのは、面白い部分です。
コンプレッサーのアタック・リリースなども、すぐに変化が分かりますよ。
豊富な素材があり、音作りは非常に楽しい反面、作っていると「ここはできないのか……」という部分がちょくちょく出てくるのは残念な所。
上述した部分(Width調整がないこと)や、変調できないノブが多いこともあります。(今回の音作りで言えば、Delayのtimeを変調したいと思いましたが、無理でした。)
今後のアプデにも期待したい所です。
CPU負荷
使うエフェクトにもよりますが、なかなかなCPU負荷。
- OS:Windows11 64bit
- CPU:AMD Ryzen 9 3900X [3.8GHz/12Core]
- メモリ:96GB
- DAW:Studio One6.6
- サンプリングレート・解像度:48kHz・32bit float
- バッファーサイズ:1024samples
- オーディオインターフェース:Antelope Audio Discrete4
まとめ
以上が、Plugin Boutique DC Snaresのレビューです。
スネア音源と言いつつ、効果音作りに役立ちそうなのは、盲点でしたね。
優秀な素材はたくさん収録されているので、Width・Delay・Reverb周りに関しては、外部エフェクトも併用しながら作業すれば、より目的の音を作り込めるのではないかと思います。
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