Cableguys Shaper Box2レビュー ダッキング・飛び道具に超優秀!
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この記事は、Cableguys Shaper Box2のレビューです。使い勝手がよく、特にEDM楽曲を制作する方に向いたVSTエフェクトです。
楽曲の中でどのように使ったかも含めて、ご紹介していきます。
*2022年10月下旬、Shaperbox3がリリースされました。
変更点を含め、詳細にレビューしていますので、下記記事も御覧下さい。
Shaper Box2の概要
Shaper Box2は、複数のエフェクトが入っているVSTエフェクターで、ボリュームやパン、フィルターなどを時間で変化させられるのが特徴です。
便利な特徴
全てのエフェクトに、下記の特徴がついています。
- 最大3バンド(LOW・MID・HIGH)まで分けて、それぞれに変化を付けられる。
- MIX量を変化させられる。
- 9個までエンベロープを保存し、MIDIで切り替えられる。
Volume Shaper
キックに合わせて、ベースやパッドなどの音量を下げるダッキングも、あっという間にできます。また、高速で音量のON&OFFを操作することで、スタッターのような使い方も。
Pan Shaper
オートメーションを書かずに、簡単にPanで動きをつけられます。 AutoPan代わりにもなりますね。PAN振り過ぎかなぁ。という時は、グラフを書き直さずとも、右上にあるMIXでかかり具合を調整可能です。
実践例でも紹介しますが、シンセでエグい演出をする時などにも、使えます。
Width Shaper
高機能なステレオイメージャーです。 3バンドでかけ具合を調整できるので、低音域をモノラルにして、高音域を広げるなども簡単。
公式のビデオでは、ライザーを8小節かけて、モノラルからステレオに全振りする、というような使い方が公開されています。
Filter Shaper
Shaper Box上で行うフィルターを操作するメリットは、視認性の良さと使いやすさですね。とにかく分かりやすい。フィルター・レゾナンス、どちらもグラフで描けます。
このプリセットでやっていることを、Shaper Boxなしでやろうとするとスプリッターで分けたりと、かなり面倒くさいです。Shaper Boxなら本当に簡単。
Time Shaper
FL StudioのGross Beat的エフェクトです。あるタイミングで時間を巻き戻したり、DJのスクラッチを再現したりできます。あとはテープストップも可能。
Gross Beatは2小節の中で時間を操るエフェクトですが、Shaper Boxでは1/128~32Barまで対応しています。
Crush Shaper
2019年12月のX’mas時期に追加されたBit Crusherです。
ドライブの感じはチリチリとしたクランチサウンド。好き嫌いは分かれるかもしれません。サンプル数・ビット数も変化させられ、エグい音作りに向いていそう。
Drive Shaper
2020年に追加されました。こちらはオーバードライブ的なサウンド。
Noise Shaper
2021年に追加されました。様々なタイプのノイズを付与できます。
【動画】どのように楽曲に活用したか。
Shaper Boxを楽曲内でどのように活用したか動画でアップしました。
Volume shaperでバンドを分けたダッキング(28秒~)
低音域を100%、中音域より上を半分ほどダッキングすることで、キックとぶつかる帯域は完全に排除しつつも、中音域より上はふんわりと残すことができます。
Vocal ChopにPan Shaperを採用(2分30秒~)
メインボーカルの裏のVocal ChopパートにPan Shaperを使いました。
帯域的にメインボーカルとかち合ってしまうパートですが、Panを細かく動かすことで、空間的な広がりが生まれたため、うまくハマりました。Filter Shaperも同時に使うことでオケに馴染ませたり、変化を付けたりしています。
シンプルなシンセがShaperBoxで超エグく(3分55秒~)
元はシンプルなシンセ音も、複数のエフェクトを組み合わせることでエグい音に。
- 局所的にPanShaperを使い、高速でLRに振り分ける
- タイムシェイパーの音の引き伸ばし効果
- フィルター変化で馴染ませる
この記事の参考楽曲はこちら
まとめ
Shaper Box2は、圧倒的なまでの使いやすさと、「バンドで分けられる」「MIX量をいじれる」などの機能で、究極の時短ツールかつ、新しい音を創造できる素晴らしいプラグインに仕上がっています。(負荷もめっちゃ軽い。)
EDM系の楽曲を作る方には超オススメです!