弾き語り解説

実践!弾き語りテクニック解説 その1 Light編

サムネイル画像:弾き語りテクニック 解説その1

この記事では、弾き語り作曲で使えるテクニックを、楽曲を通して余す所なくお伝えしていきます。

今回は、ダイアトニックコードのみで作った楽曲「Light」を題材にお届けします。

テンションやフォーム、楽曲構成など、役に立つ部分があるはずです。

参考楽曲:Light

下記楽曲を題材に進めていきます。聞かないまま先に進んでも色々発見があると思います。

Light 歌詞を見る

Light
 作詞作曲:渡部絢也

人が皆 持ち合わせて生まれた
胸の奥 輝く光
虚しさや苦しさに 囚われているのなら
立ち止まってもいい 思い出して

理想の自分なら
どうやって笑ってみせるだろう

輝かせて Light
君の中の Light
眩むほどの Lightで
晴らせ 闇を今

恐れることはない
揺らぐこともない
放つよ ほら
世界中を照らすほどの きみのLight

喜びを一遍の詩に込めて歌にする
君ならどうする?
愛しさを 痛みを 糧にして
頬に伝う涙を拭ったならば

理想の自分なら
どうやって笑ってみせるだろう

煌めいている Light
あなたもまた Light
眩むほどの Lightで
晴らせ 闇を今

恐れることはない
揺らぐこともない
放つよ ほら
世界中を照らすほどの きみのLight

楽曲構成

参考楽曲Lightの楽曲構成

楽曲構成はシンプルで、1番と2番のみ。3分以内におさまりました。

通常部分はアルペジオ。サビの盛り上がりは、指ストロークを使うことでメリハリを狙ってみました。(指ストローク記事も参考になると思います。)

このグラフのように、どこで盛り上げ、どこで曲の勢いを落とすのかという観点で構成を組むと、楽曲全体を通して飽きが来なくなります。



コード解説

Key=Eの楽曲です。

使っているコードは全てダイアトニックコードで、変わったことはしていませんが、メインリフは珍しいフォームかもしれませんね。

イントロ・Aメロ


イントロからスタート
Lightコード進行Aメロ:Aadd9→C#m7(9)→Badd11→EM7

この4つのフォームを見ると、ずっと1・2弦開放のままなのが分かります。このように同じ構成音のままコード進行を続けることをペダルポイントと言います。(ボイシング記事で解説中)

しかし実際、イントロのリフでは、指弾きで1弦を弾き分けているため、C#m7(9)・Badd11では1弦を弾いていません。

そのため2小節目は、C#m7(9,omit3):9x980x と明暗を示すm3(短三度)を省略していることになります。また、親指で一瞬6弦開放弦を鳴らす、さりげないベース変化を入れています。

また、3小節目も、1弦を弾かないようにすると、B(omit5):7x980x となります。

4小節目のEM7は、定番フォームx79897に開放弦を組み込んだもの。本フォーム(0x9800)は、1弦E(ミ)と3弦D#(レ#)が半音違いの響きで、怪しく神秘的な響きとなっているのが特徴です。

Lightコード進行Aメロ2:Aadd9→C#m7(9)→Badd11

Aメロの終わりでは、Bメロに向けてドミナントで加速しています。ここでは、1弦を省略せずBadd11(7×9800)として弾いています。

Badd11は、珍しいコード名かもしれませんが、コードBにテンション11:E(ミ)の音を足しているだけのコードです。別フォームとしては、x24440があります。

Bメロ


Bメロから始まります。

Bメロは全コードで、1・2弦開放のペダルポイントを使っています。また、コードのルートが「F#→G#→A→B」という上行進行になっています。

Lightコード進行Bメロ:F#m7(11)→G#m7(♭13)

F#m7(11)はKey=AやKey=Eにおいて、かなり使い勝手の良いコードです。Asus2/F#とも言い換えられます。

G#m7(♭13)、本来Ⅲm7にとってはアヴェイラブルテンションではない♭13を使っています。本フォームは、ボイシングのせいか、私はかえって美しく感じるため、Key=Eでは普通に使うことが多いです。

Lightコード進行Bメロ2:AM7(9)→Badd11

AM7(9)は、ローコード(x02100)を使わず、6弦を上行させていく本フォーム(5×6600)を使っています。試しに入れ替えて使ってみると、AM7(9)で盛り下がる印象になるはずです。ペダルポイントで維持している音以外、全て上行させていくことで、サビへの期待感を高める効果があります。

ここでのBadd11は、1弦を含めて全部鳴らします。




サビ


サビから始まります。

サビの進行は、ド定番の進行。Ⅳからのルート下行進行です。

Lightコード進行サビ:A→E/G#→F#m7→E

Bメロ終わりはハイフレットで押さえるフォームでしたが、サビはローコードのAから始めたため、ドシッとした安定感を演出できました。

E/G#は、主役(トニック)Eの転回コードです。転回したことにより、最低音が「A→G#→F#→E」とスケール順に下行する進行となってます。

Lightコード進行サビ:A→E/G#→F#m7→A/B→E

サビの最後では、A/BというサブドミナントのルートをⅤにする手法を使いました。Ⅴ7を使うよりもドミナント感が減り、オシャレな印象となるのが特徴です。(ドミナント解説記事でも紹介しています。)

奏法解説

サビ前のブレイク

サビ前のBadd11は、左手でのミュートを交えたカッティングで音を切り、ブレイク(無音)を入れています。


ブレイク前から再生

左手人差し指で、1・2弦まで軽く触れてミュートをすることで、音を切ります。

2番Aメロ

1番Aメロと変化を付けるため、2番Aメロでは、指の刻み・ハーモニクスを使ってみました。


2番Aメロからスタート

この時、左手は音を鳴らしたらすぐに弦を浮かせることで、音を切っています。

ハーモニクスは、1・2弦の12フレットを軽く触れて、右手薬指で弦を弾いて鳴らします。




2番サビのアルペジオ

2番のサビでは、1番との差別化を図るために、アルペジオで静かに始めてみました。

グラデーションのように徐々に盛り上がっていくのがポイントです。いかになだらかに音量感を上げられるかが関わってくるため、意外と難しい所ですね。

同じストロークでも1~100の強さがあります。楽曲の構成を考えながら、適切な強さで演奏できるようになったら、一段上の演奏ができるようになりますよ。

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まとめ

以上が、実践!弾き語りテクニック解説 その1 Light編、となります。

コード進行自体は凝っていませんが、テンションやフォームを駆使することで、彩りのある楽曲になるのが分かって頂けたのではないでしょうか。

テンションは、アヴェイラブルテンション表が役に立つはずです。かっこいい楽曲をぜひ作って下さいね。




この記事を書いたのは

渡部絢也

作編曲家・シンガーソングライター

 アーティスト活動のほか、作編曲家として企業のテレビCMのBGM、テーマソングなどを制作。
 また、ユニット「ウタトエスタジオ」として、全国の幼稚園・保育園で子ども向けのライブ活動を行う。

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