Techivation M-Exciter 高域に魔法をかけるスペクトル型エンハンサー

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Techivation M-Exciterは、高音域に倍音を付与することで、音をすっきりと前に出し、存在感を増すためのエフェクトです。
- スペクトル処理を使うエンハンサー(倍音付与)
- Mix Assistant機能は、当然のように完備。自動的におすすめ設定。
- 元気が足りない2Mixが、元気に!
- 生楽器系のトラックに使う場合は、ノイジーになる場合も。
サウンドを交えながら、M-Exciterに迫っていきましょう。
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M-Exciterのサウンドを効く。
丁度、こども向けの歌で、マスタリングを進めている楽曲がありましたので、この楽曲で試します。
違いは、M-Exciterをかけているか否かです。
①は、最低限のところまでは仕上げていたものでしたが、今ひとつ訴えかけてくるものが足りない気がしていました。
②では、M-Exciterをかけることで、高域が抜けてきて、すっきり・くっきり・はっきり、しかも優しい音で仕上がっているのが分かると思います。ザラつきも粗さもなく、高域が立っているのが分かります。
さて。
それでは、M-Exciterをどうやって使っていくかを、次の項で見ていきます。
どんなパラメーターがあるか。
基本的には、Mix Assistantボタンを活用して微調整するので問題ないと思います。
微調整する上で、パラメーターの意味を把握する必要がありますので、一緒に見ていきましょう。
ただ、初見では、謎に思うパラメーターもあるかもしれません。

Exciteで上昇させつつ、Softnessで弱めるとは……どういう使い方??
と、疑問が湧きそうなところですよね。

- Excite:倍音の量を上げる挙動。0dBにしても、生成された倍音は最低限残る。
- Intensity:倍音配列の変更と思われる。0%に近いほど、音が薄くなる印象。
- Softness:生成された倍音をどう活かすかを決めるパラメーター。diff(差分)を聴きながら変更すると、活かし具合が分かる。
- Frequency range:全帯域で倍音を発生させた後、Frequency rangeで指定した倍音だけを付与させる。
一見すると、ExciteとSoftnessで相反するパラメーターがあるように見えます。
が、実際には、「Intensityで倍音のキャラクターを、Softnessで倍音の活かし方をそれぞれ決め、Exciteでは2つのパラメーターで形作った倍音の量を増幅する。」といった内容で捉えると、非常に分かりやすくなります。
また、diffボタン(差分ボタン)を活用することで、実際に足している音が分かるので、これも非常に参考になるかと思います。
M-Exciter私見
M-Exciterのマニュアルを見ると、興味深い内容が書かれています。
M-Exciterは、あらゆるソースに存在感と明るさを加えるマスターリンググレードのプロセッサーです。過度の鋭さや歪みなしに、高周波数のエネルギーを必要に応じて、必要な場所にのみ追加します。これは、高度なスペクトル処理技術を採用しているためです。
M-Exciterは、入力信号の基本音に新しい倍音を生成することで機能します。新しい倍音成分は、オーディオの全周波数帯域に基づいて生成されますが、倍音を追加する周波数帯域を設定可能です。倍音は、位相を完全に保持した状態でスペクトル的にブレンドされるため、トランジェントの元のパンチとインパクトが維持されます。
生成された倍音をさらにブーストすることで、ミックスに最適なハイエンドの輝きを見つけることができます。M-ClarityとM-De-Esserで先駆的に採用された当社のスペクトル抑制技術により、追加された高周波数エネルギーが過剰にならないように保証されます。
結果は、サチュレーションやEQだけでは不可能な、元のオーディオの自然な倍音拡張です。
この概要を見ても、「なんのこっちゃ」と思われる方も多いと思いますし、私もそうでしたが、ChatGPTと対話しながら、「こういうことかな?」という理解・推測をここに記しておきます。
M-Exciterが他のエキサイターと違うのは、スペクトル処理を伴うエキサイターということ。
「M-Exciterは、入力信号の基本音に新しい倍音を生成することで機能します。」という部分ですが、これはいわば、アナライザーで周波数を見た時に、「谷になっている部分には倍音を付与せず、山になっている部分に倍音を付与する」といったような内容なのではないかと推測します。
つまり、従来のエキサイターとは異なり、M-Exciterは必要なところにだけ倍音を付与することで、自然な仕上がりを実現していると考えられます。
mp3なので、どこまで違いが分かるかは微妙なところですが、サンプルの変化に驚いた方も多いのではないでしょうか。
マスタリング、垢抜けないトラックに輝きを与えるのに、M-Exciterは最高の効果を与えてくれる可能性があります。
追記(2025/8/8)
ちなみに、diffを使って差分を聞くと、ノイジーな音が加わる場合があります。特に、Softnessを上げると、カスカスな音だけが残ったりします。(Xでも言及されておられる方もいらっしゃいますが。)
じゃあ、「この音が本当にダメな音なのか。加えたらいけないのか。」というと、そこの論理の関係が私には判断がつかない。diffを解いたら、確かに元気に聞こえるし、音が抜けるように聞こえる。
だから、結果的に良いと思えるなら使えばいいと思います。もちろん、全部のジャンルに合うかどうかは別の話ですけど、高域を元気にしたい楽曲なら、アリだと思う。デモって、ご自身の楽曲に試して欲しいです。
もちろん、すでに高域が十分に元気な場合は、使う必要はないと思いますよ。(私も丁度3曲同時にマスタリングしていましたが、使ったのは1曲です。必ず、全部の楽曲に使う必要はありません。)
トラックに使ってみた結果(追記:2025/8/10)
個々のトラックへの検証が甘かったので、加えて追記します。
生楽器系
大前提として、録り音が良ければそれでOKな場合が多いので、ここではもう「この素材しかない!どうすればいいんだ!」となった場合を考えます。
アコギで、マイクから離れすぎて収録してしまい、ちょっと引っ込んで聞こえるような素材があるとします。
このような素材にM-Exciterを使った場合は、デジタルプラグイン特有のザラつきを強く感じる結果となりました。特にMix Assistant機能で提示されたままの設定ですと、シュワシュワ感を感じます。

それでは、微調整して、効果を抑えて使ってみます。

これでも、若干のシュワシュワ感は否めないですね。
「EQで調整すればいいじゃん。」という声が聞こえる。

ーーーというわけで、生楽器系への活用は私にはなさそうです。
天の声「そもそもちゃんとマイキングすればいいじゃん。」
シンセリード
一方、電子楽器系のトラックの場合は、アーティファクトが目立ちにくく、密度が増すような印象が受けました。

まぁ、シンセについても「シンセ内部でADSRや設定いじればいいじゃん! シンセ内のエフェクトで歪ませたら良いじゃん!」とか、色々方法はありそうなのですが。
CPU負荷
オーバーサンプリングにもよりますが、一番CPU負荷が低い時でも、6%程度です。かなり軽いとは言いませんが、トラック使用も十分可能な範囲です。

- OS:Windows11 64bit
- CPU:AMD Ryzen 9 3900X [3.8GHz/12Core]
- メモリ:96GB
- DAW:Studio One7.1
- サンプリングレート・解像度:48kHz・32bit float
- バッファーサイズ:1024samples
- オーディオインターフェース:Antelope Audio Discrete4
まとめ(編集:2025/8/10)
以上が、Techivation M-Exciterのレビューです。
2Mix音源への検証については、個々のトラックに対して、ハイパスで音を柔らかくしていたこともあり、全体の印象が大人しくなっており、結果、M-Exciterが特に効果があるサンプル曲だった。ということは、挙げられるかと思います。
逆に、アコースティックな楽器・トラックについては、副作用も多く、EQや他の手段で処理したほうが良い場合の方が多いと思います。(CPU負荷も低いですし。)
電子楽器の場合は、特に存在感を出したいトラックには使えるかと思いますが、シンセ内部で処理できる場合も多いかと思います。私はあまり活用しませんが、Spliceなどのオーディオ素材を活用する場合には、活きる場面もあるのでは。
文中にも書きましたが、AIに提示されるものを、そのまま採用ということではなく、たたき台にして、「どれくらいの輝きを加えるか」という立ち位置で使うことが大切だと思います。
また、レビューの通り、合う素材・合わない素材があるので、アーティファクトノイズがどれくらい目立つか・許容できるかを判断しながら使いましょう。
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Techivationの他のプラグインが気になった方は、全プラグインレビューも参照下さい。


こんな作品、作ってます。
