VST Effect レビュー

Techivation M-De-Esser2 レビュー ディエッサーの新たな地平

rainysongame
M-De-Esser2サムネイル画像
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Techivation M-De-Esser2 は、歯擦音や耳に痛い帯域をなだめるディエッサープラグイン最新作がいよいよ登場です。

  • Mix Assist機能で、パラメーターの自動設定
  • 適応処理範囲の自動設定
  • 音質の向上

サウンドを聞きながら、M-De-Esser2に迫っていきましょう。

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Techivation

M-De-Esser2の新機能

前作M-De-Esserは、従来のディエッサーの弱点「音量とスレッショルドからの検出」ではなく、音量に依存せずにディエッシングできるプラグインとして、鳴り物入りで発売されました。

結果、日本におけるTechivationの躍進を決定づけたプラグインとも言えます。

今作、M-De-Esser2の新機能は次の通り。

  1. Intelligent Mix Assistant:パラメーターを自動設定してくれる機能
  2. 適応されている部分の可視化
  3. 適応処理範囲の自動設定:設定したFrequency limitの中で、最もシビランスが強い周波数に焦点をあてて、処理範囲を調整。
  4. パラメーターの変更:Softness→Focusに。
  5. プレゼンス向上:Airパラメーターのオーバーサンプリングを選択可能に。
  6. 音質の向上:リニアフェーズフィルター・改良されたスペクトラルシェイピングエンジン。

この内、いくつかの機能を紹介していきます。

①②自動設定&可視化

一番分かりやすい新機能です。

Mix Assistをクリックすることで、パラメーターを自動設定をしてくれます。

トラックの一番、耳に痛い所でMix Assistボタンを押すと、4秒間のキャプチャーで分析してくます。

M-De-Esser2 Mix Assist

また、Frequency limitの項目で、抑制されている周波数が視認できるようになりました。

M-De-Esser2 Frequency limit

大変分かりやすくなりましたね。

③適応処理範囲の自動設定

この進化は、一見分かりにくい所かと思います。

メニューからDisable Adaptive Rangeを選択することで、前作と同じ処理ができるとのことなので、違いを見ていきましょう。

M-De-Esser2 Adaptive Range

まずは、音の違いから確認していきます。
2トラックに、それぞれM-De-Esser2を立ち上げました。

①bypass
②前作と同じ挙動(Disable Adaptive Range)
③適応処理範囲の自動設定(Enable Adaptive Range:M-De-Esser2デフォルト)

全然、音が違いますね……!
こんなに滑らかになるとは!!

②で高域の痛さが減ったのは、すぐに分かるところかと思いますが、③では②で眠たくなってしまったところもそうはならずに、あたかも最初からこんな音だったかのように処理をしてくれています。

動作を目視した限りでは、前作の挙動ですと、範囲内が全体的に抑制されるのが確認できました。逆に、M-De-Esser2の自動設定では、抑制範囲が狭まったり広がったり、自動的に調整してくれます。

あくまでこの素材に限った話ですが、M-De-Esser2の「Enable Adaptive Range」では、前作の処理より遥かに良い音にできました。

参考

ただ、他の素材については、「Enable Adaptive Range」の状態では、より強くかけたいと思っても、中々かかりにくいと感じる素材もありました。全体的に抑制したい場合は、「Disable Adaptive Range(前作の状態)」にする必要がある場合もあります。

Mix AssistやEnable Adaptive Rangeは、あくまで原音を最大限活かしながら、高域をやわらげる挙動という印象を受けました。原音が過度に耳に痛い素材の場合は、都度切り替える必要があるということだと思われます。

④パラメーターの変更

前作あったSoftnessが、Focusというパラメーターに、変更となりました。

M-De-Esser2 Focus

前作のSoftnessは、コンプのニーのような役割がありました。(強くすると、より弱い信号にも反応するようになる。)

今作のFocusは、効果が逆になりました。値を強くすると、よりターゲットを絞った狭い範囲の抑制となり、値を弱めると広い範囲で穏やかな抑制となります。

パラメーターの名前と効果により一体感が出て、分かりやすくなったと思います。

AI-De-Esserとの比較

Techivationプラグインには、Tシリーズ・Mシリーズ・AIシリーズがあり、ディエッサープラグインとしては、T-De-Esser-ProやAI-De-Esser(2024年9月発売)もあります。

T-De-Esser-Proは、従来の音量とスレッショルドからディエッシングする挙動で、AI-De-Esserは、AIの自動設定が売りです。

私の最近のTechivationプラグイン使用率No.1は、実はAI-De-Esserでした。

打ち込み音源は、良い音という印象を強めるためか、立ち上げた状態ではわりと高域が立ち過ぎているものも多いですが、AI-De-Esserを使うことで、容易に改善できます。あと、ライザー(アップリフター)など、高域が急に痛くなる素材にも使います。声に対して使う場合は、効きが強すぎる場合も多く、10%前後で使うことも多かったです。

そんな中での、M-De-Esser2の発売です。

使い勝手の面で言えば、やはりAI-De-Esserの楽さは特筆すべきだと思います。読み込ませた後の調整は、フェーダーが(ほぼ)1つですからね。作曲家・DTMerなどには、使いやすいのではないかと。

M-De-Esser2の場合、微調整したい場合に、パラメーターがとても多いです。その分、細かな微調整が聞くので、より緻密な操作が必要なエンジニアの方々が、より重宝するのではないでしょうか。

また、上記では触れませんでしたが、M-De-Esser2は、「⑥音質の向上:リニアフェーズフィルター・改良されたスペクトラルシェイピングエンジン」が、とてもインパクトのある改良点だと思います。これが「M-De-Esserから見て改良されたのか、AI-De-Esserから見て改良されたのか」は不明ですが、後者であれば、積極的にM-De-Esser2を使う理由になり得ます。

音質比較もしてみましょう。

④スティールパン:バイパス
⑤AI-De-Esser:8.1%(デフォルト50%から下げた。)
⑥M-De-Esser2:Mix Assist後そのまま

⑥の方が、よりクリアに、耳に痛い帯域を絞って処理しているような印象を私は受けますが、皆さんはどのように感じましたでしょうか?

CPU負荷

前作M-De-Esserが2~3%ほどだったのに対して、M-De-Esser2は5~6%(OSなし)と少し重くなったようです。(AI-De-Esserは、6~7%程度でした。)

M-De-Esser2 CPU負荷

前作より重くなったのは「Adaptive Range:適用範囲監視」などのタスクも入っているからかもしれませんね。

PC環境
  • OS:Windows11 64bit
  • CPU:AMD Ryzen 9 3900X [3.8GHz/12Core] 
  • メモリ:96GB
  • DAW:Studio One7.1
  • サンプリングレート・解像度:48kHz・32bit float
  • バッファーサイズ:1024samples
  • オーディオインターフェース:Antelope Audio Discrete4

まとめ

以上が、Techivation M-De-Esser2のファーストインプレッションです。

Mix Assist機能はもちろん大歓迎ですが、Enable Adaptive Rangeで前作M-De-Esserとは、音の印象が大きく変わったのには驚きました。

原音を大事にしながらブラッシュアップするのは、Techivationの製品からいつも感じる特徴ですが、M-De-Esser2からはその思想がより強く反映されているように感じますね。

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Techivationの他のプラグインが気になった方は、全プラグインレビューも参照下さい。

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プロフィール
渡部絢也
渡部絢也
子ども向け音楽の作曲家・歌うたい
こどもの日常に、うたを。
秋田の山あいで暮らす二児の父。

子どもが笑って歌い、
親子の毎日がちょっと変わる──

そんな歌をつくります。

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