TB-Tech Sapphire Drive レビュー 「効きすぎないのに効く」絶妙サチュレーション

アフィリエイト広告を利用しています。本記事が参考になった方は、ぜひリンクをご利用下さい。
Three-body Technology Sapphire Driveは、効きすぎないのに、思い通りに効くサチュレーションプラグインです。
サチュレーションを使って音が濁ったりと、やりすぎてしまった経験はありませんか?結果的にバイパスにしたことのある方には、本プラグインはおすすめできます。
- やりすぎないサチュレーションを、狙い通りにコントロールできる。
- 挿した瞬間にキャラクターが大きく変わるタイプではなく、ミックスの中で自然に密度やまとまりを加えられる設計。
- CPU負荷も軽く、複数トラックに常時挿して運用可。
サウンドを聴きながら、Sapphire Driveに迫っていきましょう。
サウンドを聞いてみる。
サンプル曲は、3トラック(オルガン・ベース・ドラム)、全てにSapphire Driveを挿して、Bypass・Onを聴き比べます。

①Bypass音源は、わりとツルッ・キリッとした音をしています。
一方、②Sapphire Driveを使った音源は、ほどよい雑味が生まれて、温かな質感になっています。また、各トラックが前に出すぎず、同じ空間で鳴っているようにまとまって聞こえますよね。このように、グルー(接着剤)的な効果もあることが分かります。
「じゃあ、Sapphire Driveを使うと、温かみがあるサウンドになるのね。」と思いそうな所ですが、それだけではないのです。
同じトラックで、設定を変えて試して、耳に食らいつく感じを演出してみます。

③は、サチュレーションタイプを全てBloomに変更しましたが、耳に食らいつく良い感じのバイト感が生まれています。スネアが分かりやすいでしょう。
INPUTの値を上げると、もう少し分かりやすい歪み感も加えられます。

このように、自分の狙い通りのサチュレーションを付与できる、使いやすいサチュレーションというのが、Sapphire Driveの位置づけです。
大げさなサチュレーションではありませんが、微妙というには言葉が足りません。絶妙に操作しやすいサチュレーションプラグインと言えるでしょう。
ノブの解説
Sapphire Driveは、6つのノブでサチュレーションを調整します。
中でも、特徴的なのは、TYPE・TONEでしょう。

- INPUT:入力信号の大きさを調整。
より歪ませたければ突っ込む。繊細にかけたければマイナスの値に。 - TYPE
- Bloom:中高域・高域にきらめくような空気感。
おすすめ)ボーカル・アコースティック楽器・シンセリード - TapeⅠ:穏やかに高域ロールオフ。トランジェントの丸み。接着剤的。
- TapeⅡ:より顕著なコンプ感。使い古されたテープマシンの重厚感・質感。ざらつき。
- Thick:低域・低中域に倍音・厚み・密度。
おすすめ)ベース・キック・パッドなど
- Bloom:中高域・高域にきらめくような空気感。
- AMOUNT:どれくらいサチュレーションをかけるか。
ボーカル・アコースティック楽器は少ない量を推奨。 - TONE:ポストEQではなく、ディストーション回路内部で動作。
ドライ信号ではなく、サチュレーションエンジンで生成された
高周波に作用し、TYPE・AMOUNTで挙動が変化する。 - MIX:ミックス量。0%で完全ドライに。
- OUTPUT:出力信号の大きさをコントロール。
TONEは、EQではなく「歪みの質感そのもの」を変えるノブです。一般的なEQのように帯域を削るわけではないのですが、だからこそ、なんとなくの感覚で使っても、思い通りの挙動になるように感じました。
CPU負荷
とにかく軽いです。Oversamplingを使ってもなお軽いです。

必要なトラックに気兼ねなく挿していける軽さです。
- OS:Windows11 64bit
- CPU:AMD Ryzen 9 3900X [3.8GHz/12Core]
- メモリ:96GB
- DAW:Studio One7.2
- サンプリングレート・解像度:48kHz・32bit float
- バッファーサイズ:1024samples
- オーディオインターフェース:Antelope Audio Discrete4
まとめ
以上が、Three-body Technology Sapphire Driveのレビューです。
従来のサチュレーションプラグインの中には、挿しただけで大幅にキャラクターが変化するものもありました。「やりすぎてしまう」ことも多く、結果としてバイパスを採用したりする人も多いはずです。
が、Sapphire Driveは、挿した段階では微妙に変化する程度です。そして、そこからの微調整が非常にやりやすいのです。変化の幅が低いかと言うとそんなことはなく、絶妙な塩梅です。
逆に言えば、サチュレーションを使った音作りをしたことがない人にもおすすめできそうだと感じました。EQや空間系などの分かりやすいエフェクトと違い、サチュレーションは必須ではないと考える方もいるかもしれません。
しかし、EQだけでは得られない密度感や質感を加えられるサチュレーションは、MIXにおいて大きな役割を果たします。ぜひおためしを。













