Go-Splitter Pro レビュー Stem分離AIの現在地

rainysongame
【広告】本記事は、レビューのためにSolider Sound社から製品を提供頂いた上で執筆し、
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Solider Sound Go-Splitter Proは、Techivationの別名義会社であるSolider Soundから発売された、Stem分離・MIDI生成ソフトです。

VSTプラグインではなく、スタンドアロンアプリです。

  • DAW標準より、かなり高精度のStem分離。
  • 完全オフラインで使用可能。
  • 処理速度は、GPUの処理速度依存。バルク処理可。
  • 現状、MIDI化はまだ実用度低め。

サウンドを聴きながら、Stem分離AIの現在を見ていきましょう。

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*別会社のSolider Soundからも新製品「Go-Splitter Pro」発売!

Stem分離に思うこと

本ソフトについて、レビューする前に、まず私の音楽生成AI・Stem分離との付き合いについて触れておきます。

現状(2026年5月現在)、私は音楽生成AIについては、ほとんど触っていない状況です。理由は単純で、「自分で作る楽しさ」が薄れてしまい、どこか虚しさを感じるからです。 *今後どうなるかは、分かりませんけど。

ただ、依頼の面から見ると、広告代理店が音楽生成AIで生成した音源をリファレンスとして提出してきたりと、音楽生成AIの民主化は感じている所です。

Stem分離についても、0から作編曲する私からすると、ほぼ出番がない。というのが正直な所です。唯一使うことがあるのは、Stem分離してからの分析用途くらいです。

その上で、Stem分離がどのように使われているか、まとめると次のようになります。

●Stem分離の使い道
  1. 音楽生成AIの再制作
  2. リミックス・Mashup文化
    • ドラムだけ差替・ボーカルを使う。
    • 素材抽出
  3. ミックス・マスタリング補修
    • 特定のトラックの音量増減
  4. 教育・分析用途
    • トラックごとの分析のため
  5. ライブ・カラオケ・練習用途

本記事では、Go-Splitter Proが現状どの程度のStem分離能力を持っているかを検証していきます。

普段、Stem分離を活用している方々、今後しようと考えている方々のお役に立てましたら幸いです。

Go-Splitter Proの実力

Stem分離時間の比較

以下は、2分41秒の長さのWavファイルをStem分離した例で、比較対象はStudio One7搭載のStem分割機能です。また、Go-Splitterは、無料版もありますので、こちらも比較しています。

正直な所、私のPCのGPU(GTX1660)の性能が低く、GPUを使用するGo-Splitter Proにとっては、かなり足かせになっている気配があります。(使用中、グラフが天井に張り付いているので。)

種類分離時間
Studio One7 標準39秒
Go-Splitter(無料版)56秒
Fast6分43秒
Balanced6分50秒
High Quality7分1秒

Go-Splitter Proでは、Qualityを3種類から選べますが、長さは10秒ずつの違いくらいで、どれもさほど変わりません。私の環境では95%の状況からバーが動かなくなり、6分ほど待つと、Stem分離が完了となりました。(正直、最初はフリーズしたのかと思った。)

GPU性能が良い場合は、もっと分離時間は早まるのではないかと、期待できる所です。

また、Go-Splitter Proは、バルク処理ができます。複数のオーディオのStem分離をしたい場合は、寝る前にセットして、複数の音源を朝までに行う……といったことも可能です。

音質比較

これは、Go-Splitter Proの方が、間違いなく良いです。

私のこども向け楽曲の分離を試してみます。

①Stem分離前
②原曲ドラムのみ
③Studio One7の標準Stem分離

③Studio OneのStem分離は物凄く早いですが、かなりクオリティが落ちていますね。キックの重量感もなければ、スネアも音質が変わりすぎです。

④Go-Splitter(無料版)

④無料版のGo-Splitterでも、キックのアタックが残っており、重量感が増しているのが分かります。スネアの音も、全く違いますね。

シュワシュワも少ないですが、0:06のリバーブが多い部分はクオリティが物足りないと思う方もいそうです。

ここからは、Go-Splitter Proです。
③④と比較すると、かなり良くなっています。

⑤Go-Splitter Pro Fast
⑥Go-Splitter Pro Balanced
⑦Go-Splitter Pro High Quality

⑤はともかく、⑥⑦は、そこまで劇的な変化があるようには感じませんが、ノイズが少なく、スネアが一番キレイに分離できているのは、⑦High Qualityですね。

原曲のドラムと比べると、やはりかなり差はありますが、もし分析用途などで何度も聴く必要がある場合は、Go-Splitter ProのStemを選びたい所です。

MIDI化の比較

MIDI化については、正直そこまで精度が高くないと感じました。

下記、茶色が元のMIDIデータです。

緑のレーンのGo-Splitter ProでのMIDIデータは、全くノートを拾っていない上に、かなり短くエクスポートされています。これについては、いずれアップデートもあるかもしれませんね。

他の短い楽曲でも試しましたが、音程を違って捉える所があったりと、まだ実用的には微妙な所だと感じました。

MelodyneでのMIDI化は、所々フレーズが違うものの、少し補正すれば使えるレベルでエクスポートされています。

Go-Splitter Proの特徴

Stem分離ソフトが数多くある中で、Go-Splitter Proを選ぶ理由があるとしたら、次の要素だと思います。

  1. 完全オフラインで使用可能
    • LALAL.AIなどのオンラインサービスと比較すると、秘匿性が高い。
  2. 買い切りで、別途お金がかからない。
    • サブスクじゃない!
  3. 精度が高い。
  4. バルク処理(複数の音源を一気に処理)可能。
  5. キー分析可能。
    • Stem分離後に表示されます。

ほかには、「テンポ変更・スピード変更できる」などの機能もありますが、私にはあまり使い道が思いつきませんでした。

ですから、やはりStem分離の精度で、「これは……!」と思う方が、一番のターゲットになる製品なのではないかと思います。

まとめ

以上が、Go-Splitter Proのレビューです。

前述の通り、Stem分離をほとんど日常的にしない私ですが、「あぁ、DAW標準より全然いいな。」という感想です。DJ・サンプル素材を使った作曲を行う方々が、良い音で分離したい時に手を伸ばす製品なのだとすれば、いい線に来ているんじゃないでしょうか。

MIDI分離については、まだ途上なのは残念な所。ただ、高音質でStem分離して、Melodyneで読み込めば、音程の読み取り・MIDI化はかなり楽になると思います。

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こんな作品、作ってます。

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プロフィール
渡部絢也
渡部絢也
舞台音楽・子ども向け音楽を手がける 作曲家&歌うたい
物語と日常に寄り添う、
伝わる音楽を。


秋田の山あいで暮らす二児の父。
舞台&子ども向け音楽の両分野で、
言葉や物語がきちんと届く音楽づくりを行っています。

・YouTube500万再生
・総再生14万時間超


舞台・企業・行政案件などの制作実績あり。

自分が歌い手だからこそ、 歌い手が心を込められる曲を書くのが得意です。
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