SoliderSound S Doubler Pro レビュー 極上の自然なダブリングを。
S Doubler Proは、Techivationの関連ブランドSoliderSoundから発売されたダブリングプラグインです。
- 極上の自然な厚みが追加できる。
- もちろんわざとらしい人工的な厚みも追加可能。
- ボーカルやシンセ・ギターなどに最適。
とても自然にダブリングを追加でき、トラックをリッチにしてくれます。
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サウンドを聞く。
ボーカル&シンセ
サンプル曲を作ってみました。
ボーカル・シンセアルペジオの2トラックにS Doubler Proを使った場合と、使っていない場合とを聴き比べてみます。
②も悪くないのですが、①には、声・シンセに厚みが加えられ、音に面白さが生まれています。今は、サンプルということもあり、分かりやすく追加していますが、実際はもっと少量でもいいと思います。
モノラルのボーカルは、単体だと奥行きが感じられにくく、ペラっと聞こえやすいことが多いと思います。ダブリングプラグインを使うことで、広がりが生まれ、声がより前に出やすくなります。
もっと強くかけた場合も聴いてみましょう。
声に強めにかけて、ダブリングで生まれたレゾナンスを、同社AI-De-Esserで処理したパターンです。
強めにかけても、わざとらしくなく、非常に心地よいサウンドを作ることができました。
アコースティックギター
④を聴いてから、⑤を聞くと、サウンドが薄く感じるのではないかと思います。きらびやかさも増していますね。
調整は中々手間取る所もありますが、逆に言えば、物凄く緻密にサウンドデザインできるということでもあり、今までにないダブラープラグインになっていると感じました。
S Doubler Proの操作
一見すると、何をしているのか分からないかもしれません。
慣れると非常に分かりやすく、細かくデザインできる優れたUIであることが分かります。
Frequeancy Range・Tone・Denistyでサウンドのキャラクターや濃密さを決められるので、思い描く通りのサウンドを作れます。
どんなことができるか、プリセットの中の「Vocal Exciter」の設定を見てみましょう。Frequeancy Rangeが、2kHz以上に設定されています。
これによって、高域だけがダブリングされ、高域が抜けて聞こえるようになるという仕組みです。アイデア次第で色々なことができるのが分かって頂けるでしょう。
CPU負荷
決して軽いわけではない……という印象です。
目立たせたいトラックに数個立ち上げる程度であれば、十分なCPU負荷かと思います。
- OS:Windows11 64bit
- CPU:AMD Ryzen 9 3900X [3.8GHz/12Core]
- メモリ:96GB
- DAW:Studio One6.6
- サンプリングレート・解像度:48kHz・32bit float
- バッファーサイズ:1024samples
- オーディオインターフェース:Antelope Audio Discrete4
まとめ
以上が、SoliderSound S Doubler Proのレビューです。
さすがTechivationが関わるブランドです。
素直に、高品質なダブラーエフェクトだと感じました。
ダブリングエフェクトといえば、ノブで強さを調整する程度の簡単操作なプラグインが真っ先に思い浮かびます。ここまで緻密に操作できるプラグインが今まであったでしょうか?
極上の自然さ~過激にも使え、ポップスにも、アコースティックな楽曲にも、どちらにも積極的に使用できそうに思いました。
無料版の「SoliderSound S Doubler」も配布されています。どうぞ試してみてはいかがでしょうか?
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