Techivation T-De-Breather レビュー ブレス音を自然に抑えてVo編集を時短

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Techivation T-De-Breatherは、ブレス音を簡単に低減できるプラグインです。
- ブレス音を自動検出し、自然に音量を抑えられる。
- 歯擦音も同時に処理できる。
- 手作業のブレス編集を大幅に減らせる。

私自身、歌を歌います。
本記事ではアカペラに対して使ってみました。
サウンドを聴きながら、T-De-Breatherに迫っていきましょう。
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ブレスに対して私が思うこと
私自身、ブレスはそもそも歌唱に含む表現だと考えています。
つまり、ブレスは感情表現の余地があり、演者側がコントロールするべき対象だとみなしているということです。
そういう意味では、自分の歌をMIXするとき、ブレスを一律に下げることはほとんどありません。(あっても、Melodyneで反射的に処理してる。)
ただ、こと自分以外の歌唱、特にアマチュアの方のVo MIX・台詞や会話の処理をする場合などは、ブレス処理は悩みのタネになる場合もあります。
アマチュアの方の歌の場合は、声量が小さめで、相対的にブレス音が大きい場合などもありますしね。あとブレスが安定しておらず、音楽的な意図を伴わないブレスの場合もあり、全体的に目立たなくする処理が必要な場合もあります。
そういう意味で、T-De-Breatherは、ブレス処理の救世主になりうるプラグインかもしれません。
T-De-Breatherの特徴
面白いのは、スペクトラル(周波数)分析をして、ブレスと歯擦音を検出している所です。
これによって、「ブレスだけ音量を下げる。歯擦音も下げる。」といった処理が可能になっています。
De-Breatherと言いながら、ちゃっかり歯擦音を下げられるのも、ディエッサー好きなTechivationならではな感じがしますね。
ブレス音の軽減には、2つのモードがあります。全てのブレス音の音量を一律に下げるGainモードと、指定した大きさまで下げるTargetモードです。
Targetモードにすれば、「大きなブレスだけ音量を小さくする」といったことも可能です。
つまり、小さなブレスまで全部均一に下げたくない場合は、Targetモードを使います。
サウンドを聞いてみる。
アカペラで歌ってみました。
先日、公開した新曲うたアニメ「ごみしゅうしゅしゃ!ゴー!シュッ!」から。
設定値は次の通り。
ブレスは-6.0 dB、歯擦音は-8.0 dB軽減しています。
アカペラだと違いが分かりやすいですね。
②のブレス音が適度に軽減され、歯擦音も耳に痛くないよう抑えられているのが分かります。
歯擦音だけがスッと引っ込む感じは、Fabfilter Pro-DSを使ったときの感覚に近いですが、個人的にはPro-DSよりもT-De-Breatherの方が、処理された感じが少なく好みです。

T-De-Breatherの歯擦音処理は、最大-8.0 dBに設定されており、かかりかたは非常にナチュラルでおしとやかな印象。
今回、歌の一部もブレスと認識される箇所があったので、Sensitivityを下げています。
Sensitivityの調整をする時は、ブレス音を-30 dBにして、露骨に小さくなる部分が出てこない位置までSensitivityを下げると良いです。(その後、下げ幅を調整して下さい。)
CPU負荷
本プラグインに弱点があるとすれば、CPU負荷が少し高めなことです。

レイテンシーが0なので、ライブで使えるのはでかそうです。歯擦音処理もできますし。
- OS:Windows11 64bit
- CPU:AMD Ryzen 9 3900X [3.8GHz/12Core]
- メモリ:96GB
- DAW:Studio One7.1
- サンプリングレート・解像度:48kHz・32bit float
- バッファーサイズ:1024samples
- オーディオインターフェース:Antelope Audio Discrete4
まとめ
以上が、T-De-Breatherのレビューです。
実は、ちょうど私以外のVo MIXをする必要があり試してみましたが、よっぽど気になる所以外、ブレス音の処理をしなくて良くなるくらいには楽できました。
Melodyneなどでブレス処理をする人もいると思いますが、その手間が大幅に減ったと思います。なくてもなんとかなるんだけど、あれば楽できる系のプラグインと言えます。
ナレーション・台詞を扱う方、大量にボーカルミックスする方なら、持っていて損はないと思います。
Techivationの他のプラグインが気になった方は、全プラグインレビューも参照下さい。
















